私以外の人のネームの描き方で、ズーッと気になってきた事があります。
コマを表現するのに線一本で区別する描き方です。
私のネームは必ず「コマ間(ま)」を取ります。
なぜこだわるのかといえば、「時間経過」や「間(ま)」を計算する上で私には絶対必要だったからです。
専門学校の学生に配る教材のつもりで描き始めた「マンガのマンガ/コマ割りの基礎編」。
ある程度ページがまとまったので、3冊ほど手作りで本にしてみたのがコレ。
その内の1冊を銀杏社さんに送ったら、面白いからと書籍化していただいた。
「ビジュアル言語」って何?となると思います。
どういうものなのかを説明するのが難しいのですが、「上」ではなく「下」みたいなものです。
伝わらなければ、ごめんなさい。
20年前、「コロコロコミック」用に描いたネームにペン入れを始めたマンガ。
その冒頭導入部。
のんびり描いているので、いつ完成するか分かりませんが・・・面白いです。
「疾風天国・風のクロノア」は、日本ではあまり受けない「スラップ・スティック」だと思いますが、自分では楽しくて仕方なかったマンガです。
ギャグシーンをいくつか紹介。
上の描き方だと、読者が理解するのに手間がかかり、しかもよく分からない。
マンガの読みやすさというのは、パッと見てすぐ分かる…というのが大事。
マンガを15年間連載続けられたことは、「短い」のか「長い」のかといえば「マンガ家としては」短いのだろうと思います。
連載当時は認識されていても、消えると読者の記憶からも消えていきます。
それでも一部の人の心にはしっかりと残っていることもあり、ありがたいことだと思っています。