フキダシに入るセリフは、量が多いと読みづらく読み手の負担になります。
説明をするようなセリフを避け、簡潔に読みやすく整理し「人物の表情+セリフ」でニュアンスを伝えると、スッキリと読みやすくなりマンガとして効果的です。
初心者が描きがちなマンガが「上」です。
何が描かれているかは、読者の想像に頼り過ぎです。
分からないわけではないけれど、マンガ表現としては幼いです。
マンガとして表現できているのは「下」なのですが、描き慣れてこないと難しいです。
知っておいて損はない「フキダシ」の知識/その4
コマのワクに接したフキダシは窮屈になる。
セリフも入れにくい。
ワクを利用してセリフをスッキリ入れるのが賢いやり方。
「5W1H設定」の重要性を知ってもらうための1ページ。
文章だけでは分かりにくい内容も、具体的な解説で伝わりやすくなります。
これがマンガ表現の強みです。
(マンガのマンガ/ストーリー構成編」より)
ところが、主人公のキャラクターと状況が変わると、演出としての余分なコマが生きてきます。
左ー余分なコマ無し
右ー演出として余分なコマ有
画面が白いと目が滑る。
ベタやトーンで画面にメリハリを付けると見やすくなる。
どんなちがいになるのか見比べてみてください。
同じ絵でも、効果線でこんなに動きが変わる。
「かとう式マンガ表現基礎/効果線課題」に参加された人の作品いくつか。