フキダシに入るセリフは、量が多いと読みづらく読み手の負担になります。
説明をするようなセリフを避け、簡潔に読みやすく整理し「人物の表情+セリフ」でニュアンスを伝えると、スッキリと読みやすくなり、マンガ表現として効果的です。
どちらが読みやすく分かりやすいかを見比べていただくと、「マンガ表現」がどういうものなのかご理解いただけると思います。
「ストーリーマンガ」の場合、前後のコマのつながりを見て推測する事は可能だし、それをあえて演出として見せる場合もあります。
しかし、その一コマを見て理解できた方が分かりやすいし、読者に負担をかけません。
「ストーリーマンガ」を読者にテンポ良く読んでもらうには、「視線の流れ」と「時間経過」を意識描く必要があります。
「マンガのマンガ/コマ割りの基礎編」(銀杏社)より
専門学校で講師を始めた頃。
学生に課した課題。
「ドキドキするシーンを1ページで描く」
どんなシチュエーションでもOK.
とにかくドキドキして次のページを読みたくなる1ぺーじを描いてみよう!という課題。