見比べてみてください。
共に「どういう状況なのか」は伝わる描き方になっています。
しかし、具体的な情報を伝える事によって「暗黙の内に」読み手の負担を減らすと、分かりやすく読みやすくなることもお分かりいただけると思います。
マンガ専門学校で講師を始めてから「マンガ表現をまとめて理解してもらうことが最重要だ」と心底感じました。
そのきっかけになった「学生描く表現」がこれでした。
読者に分かりやすい「ストーリーマンガ」を描くための大切なポイント。
その2
主人公が誰なのか、ビジュアル処理で分かるように描いておく。
無駄ゴマに関して、再度まとめてみました。
描こうとしている内容をどうテンポ良く見せるか?
そのためには、必要なコマと不要なコマを選り分ける必要があるということ。
「キャラクターがいいから」とか「ストーリーがいいから」とか言われますが、「感動する理由は本当にそうなのだろうか?」と思い続けていました。
私はこう考えているのです。
(マンガのマンガ/ストーリー構成編より)
てれびくんの「アギト」の最終話で、水のエルにボロボロにされた氷川(G3)にこのセリフ「あとは勇気だけだ」を言わせて戦わせたかったけれど、担当氏に止められました^^;
で、氷川が最後の力を振り絞って戦いを挑むセリフはこうなりました。
はじめに「状況設定」を必ず描くのが、マンガの基本表現。
●背景を描き、人物を配置することで「どこにいるのか」が分かる
●ロングショットで位置関係を描いてあるので状況が理解できる
●主人公を大きく描いて目立たせて描いてあるので、誰が主人公なのか分かる
これ、できない人が多いです。 https://t.co/xgIUxIAO6i
同じセリフのやり取りでも、表情や仕草を変えるとこんなに変わってくる。
「かとう式マンガ表現基礎/演技力」に参加された人の作品いくつか。