記憶が本人の人格そのもの、というスタンスの作品は多いですな。藤子不二雄の傑作SF短編「未来ドロボウ」では記憶を入れ替えることにより老人と少年の人格を入れ替えていた。
「三つ目がとおる」にはこんなお遊びがあったりする。(1976年 少年マガジン)この年でも、エッチシーンといえば永井豪というイメージがまだまだ強固にあったことがわかる。
これ、手塚治虫のクズっぷりがーとか言う人も多いが(まあそういう面も否定できないが(笑))弟子(アシスタント)や後輩に気を使ったりする面もあり、とにかく規格外なのよねえ(笑) やはり天才ですよ。
その中で、一番好きなエピソードはやはりこれだな!
これまでスパイダーマンを目の敵にしてきたジョナ・ジェイムスンと妙にウマがあったり(笑)
その一方、小人症で子供の様な体格だが遺伝工学の天才女性、アナには一途で誠実な恋をしたり。一生懸命頑張る姿に思わず私も応援したくなる(笑)
昔はマンガのコマ割りは単純なもので、4コマ漫画のようなものばかり。コマ内に①、②とかふったりして読む順番を指定したりしていたが、手塚治虫が今の「ページ内では横に並んでるコマは右から左、そして下のコマに・・・」という今のコマ割りを作っていったと夏目房之介のコラムで読んだことがある。
鉄腕アトムにも、ロボットに悪の心を持たせる回路「オメガ因子」というのが出て来たが・・・これに関してはキカイダーのほうが一枚上だと思ったなー。まあ発表時期も違うが。
市川裕文氏の「混交世界ボルドー」を読んだのもB-CLUBだったなー。「あれ、この人こないだトランスフォーマーの同人誌描いてた人じゃない?」「超上手いよね、まだ19歳なんだスゴイ」とか、大学のマン研のやつと当時話をしたなあ。( ゚-゚)トオイメ
あと、絵がなかなかいいですな!
いい、というか私の好みの絵柄。B&Wでハイコントラスト、シャープな陰影が好きなのよね。この作者(作画の方)の絵柄、以前はそんなに好みではなかったのだが、このオルクセンでの作画はかなり好きかも。
藤子・F・不二雄の「未来ドロボウ」では、ある大金持ちの老人と少年が脳内の記憶を入れ替えることで、少年が老人に、老人が少年になる…と言う話だが、これ本当に心が入れ替わったのか。自分を老人と思っている少年と、自分を少年と思っている老人が出来上がっただけではないのかと子供の頃から疑問で