松平不昧も、管槍(一指流)が得意だったとか。イラストよりももっと遠くに繰り出すみたいだ。本身でこれやられたら手強そう。
【松平治郷】松江藩七代藩主。号は不昧。趣味人として有名で、自作の花生には彼の指紋が残る。若い頃は武道に励み一指流の管槍を修めた。藩主就任時の財政は破綻していて、蔵元商人に対し無利子で元本を70年分割返済を計画し完済、幕末には諸藩に先駆けて軍艦を購入するまで回復する礎を築いた。
【一番槍】吉良上野介邸を襲った赤穂浪士は、物置に潜む上野介を発見、間十次郎が討った。この功のためか、十次郎は泉岳寺の主君の墓前で最初に焼香をあげたという。浪士の出立は揃いでなく自弁だったが、火消風にするよう指示により皆似通った格好で、槍は柄を短くしていたらしい(江赤見聞記)。