#豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だったころ
藤沢とおるがまだ相沢真理だったころ
どしゃ降りの中、読者を騙し続け、自分を責め続けたジョージ秋山。最終回では断筆宣言のようなものものしい雰囲気に陥るが、突如自身の生み出したキャラに導かれて謎の解脱を果たす。騙され続けた読者はこの結末に唖然とするしかなかったことだろう。だが、これこそがジョージ秋山の「告白」なのだ。
古賀新一「妖虫」
コガシン先生の拘りが詰まった、70年代秋田ホラーの佳作。奇病に侵された青年が変態を繰り返し若返っていく"逆成長"の果てに「人類の新しい姿」として学者連中から狙われるのだった。
ベタ多めな描写に、虫食や内臓偏愛などモンドな要素が散りばめられている点は怪談の雰囲気も強い。
エロ劇画はなぜかアリスを使いたがる印象。とっぴな設定を使いやすいという狙いもあるのだろうか。
架空まさる氏の「アソコのアリス」なんか本当に狂ってる。
有賀照人「舞って! セーラー服騎士」
ジャンプの女闘美モノの中でも印象的な本作。キメ台詞「駄々ってんじゃねーよ!!」 が有名だが、その他にも感情が昂るとおさげがほどけたり、プロレスラーの両親をもつため腕っぷしがやたらと強かったりと、漫画的ロジックのレベルが高い点も評価に値する佳作だ。
俺は三十年くらい前に「辻手かざし」を駅前で食らった事があるんですが、その開祖の漫画を読んでいます。
当時の「得体の知れないナニカ」に囲まれたときの不安が少し思い出されてきました。
@gyunbuku ちょっとまって…確認したんですけど、最初に遭難して4ページに行ったあと、なんやかんやあってイカダで脱出して助かってもまた4ページに行って無限ループしてますねこれ…。
やっべ、ちょうこわい
日本海が斬新なのは"ズボンはいたままハメる"というところにある。
冷静に考えると非常に狂気みを感じざるを得ない。
環方このみ「ふつうのくらし」
異形の隣人を排斥する"ふつう"の価値観、その不気味さが作品全体にまとわりつく社会派ホラー。環方氏独特の"静"のホラー描写と高度な画面構成力は本作でも健在であり、環方作品では珍しいモダンホラーという点にも注目したい。
#ちゃおホラー傑作選