鳥山先生は優しい人だから褒めちぎってますけど、若い頃の『ヘタッピマンガ研究所』のノリで指摘してもらったら割とケチョンケチョンに言われるんじゃないですかね。
原作漫画とアニメを詳しく見比べてみると構図が左右入れ替わっていることが度々あるのですが、これはたぶんページの切り替わりで視点をリセットできる漫画と、より構図の連続性が求められる映像の違いの表れなんでしょうね。
これ、2コマ目の砂煙がめちゃくちゃ解りにくいですね。ぱっと見悟空が地面に叩きつけられているより敵が地面から飛び上がってる構図にしか見えません。砂煙からせめて手足でも少し覗かせて、相手をパンチを振り抜いた後のポーズのままにしていれば判りやすくなるはず。つくづく読みにくい漫画です。
初出以降原作で生かされなかった腕の伸縮を取り上げたところは粋だと思いますが、こういう関節の無い軟体状の伸び方ってZの映画での描き方であって、原作では関節など腕の構造はそのままに伸びる描写だからちょっと違います。指が5本なところいいやはり原作漫画の延長線上ではありませんね。
腐っても常人の中では格闘技世界チャンピオンなわけで。常にシリアスな時みたいに格好いい描写をしろ言うわけはありませんが、直球で滑稽に描くんじゃなく、飽くまでいち格闘家としての行動がズレてるだけであってほしいところです。烈海王みたいにシリアスな笑いに昇華できてるわけでもないですし。
そういえばスラッグがカプセルの薬を鷲掴みにしてボリボリ食べる描写ってAKIRAの影響なのかなとふと思いました。 https://t.co/O7WgsG0lhY