タピシエールの発売に備えて関根美有さんの過去作を読み直しているのですが、改めてすごい。
現在「母の友」で連載中の「答えがほしいわけじゃないの」2話('18年5月号、福音館書店)最初の6コマで左へ左へと意識を誘導された後、7コマ目で意識外の場所から忍者が参上して、やられたッ!となります。↓
何度も読み返しているの毎度やられてしまいます。まず2コマ目。テレビに夢中な彼の首の角度が絶妙で、1コマ目から移ってきた視線の始点がカクッと左に折れます。そして視線の先に3コマ目のテレビ(横長の1コマ目と同じで左下にレイアウト)があるため、合わせ技で左方向への意識付けが強化されます。↓
続いて4・5コマ目
手裏剣・髪の流れ・視線の向きでイナズマ型の視点のつながりが形成され、4段目の忍者から意識を逸らされます。ここだけクローズアップすると丸で囲んだ忍者の姿がチラッと目に入るかもしれませんが、1コマ目から順番に読んでいくとこの忍者は意識から上手く外されている感じです。↓
そして6・7コマ目
「なにやつ!」と振り返った後、ふり仰ぐ先に絶妙なカメラワーク&ここしかない配置で忍者が登場。前のコマから左右に大きく揺さぶりがかけられているため、同じページの中でも見開きに近い効果があって視線の流れが止まります。そのためか横長のコマでも空間が広く感じられます。↓
「Prologue-Gymnopedies-」ミエルレコード/2012年9月初版
サティの「ジムノペディ」をモチーフにした合同誌。同誌掲載の「ゆっくりと悩める如く」で関根さんを知り、足が遠のいていたコミティアに参加するようになりました。
この作品は電脳マヴォで閲覧可能です。
https://t.co/uMSpCXslWf
↓続く
「答えがほしいわけじゃないの」は「母の友」に毎号2ページで現在進行中の連載。関根さん自身も子育てをされながら漫画家業をされています。本編とは関係ないところですが、特集号で掲載がなかった2018年11月号の次から話数がズレてしまったようで、9話が2回あります。↓続く
現時点でバーコード付で単行本化されている作品はこの写真の3作。「はびこる愛」は絶版状態になってしまった名作達を再掲した素晴らしい作品集なのですが、現在はこの本自体も手に入りづらくなってしまっています。ぜひ再版してほしい…。↓続く
実は先日4月16日に発売された「タピシエール」にも単行本化の対象となった31話分のうち、5話未掲載分があるのです。本誌掲載日が古い方から3話分でいうと、
①2016年10月号(本誌11話)
関根さんが"大人の女性"を描いた、関根さんの作画ファンにとって重要な回↓続く
②2017年3月号(本誌16話)
"流行"と変わらない価値とは何かについて、関根さんらしい力強いフレーズが胸を打つ回
2017年10月号(本誌23話)
崖ソファ回、個人的にかなり好き
と、2巻が心底待ち遠しい状態なのです。↓続く
お世話になっております。
昨日の #新刊を語る会 に参加したかった件、下記ご連絡失礼いたします。
1】先月の新刊、最高でしたね。
2】2月はBD原書も良書揃いでした。N氏&H氏は収穫ありましたか?
3】アングレーム受賞作。今すぐ渡仏したい…
4】W氏、ゴカイCOLDも添付しておきます。
来月楽しみです。
#趣味マンガ
#ノーサンキューノーサンキュー
#関根くんの恋
#ワイルドマウンテン
ドライになってしまう人達
好きばっかりじゃない
でもどれも名作
企画の趣旨とずれるなと思い、締切後で…自意識のもやもやを供養…
タピシエールの単行本第19話に出てくる秋田木工のスツール「No.202」
前から欲しかったのですが高円寺の古道具屋さんに在庫があることを知り、買いに行きました
仕事から帰ってきて風呂がたまるまでの間、腰を下ろして一息つく感じ
関根さんの漫画の良さにも通じるところがあるように思います