3コマ目の手が凄い。パンを掴み取るかのように女性の頭を掴もうとしているかに見える。というより、千切ろうとしている。
紐で縛られた手。リード、凧糸とは対照的。米の独占、「米は完全なんだ」というパンに対抗するあまり独善的になってることの示唆?縛られた手は会長の重ねられた手と相似していること。会長がすべてを把握していることを示しつつ、両者の共通性も示す。
5コマ目の「まぜて」が強烈な印象をもたらすが、4コマ目の巨大パンの俯瞰が5コマ目においてテレビモニターのいうフレーム内フレームでコマ内に投影され、さらに「まぜて」というセリフの吹き出しがその画面に重なることで参与を促すように響く。イメージが行動を規定していく。
アサとユウコで朝と夕、夜はおそらく戦争の悪魔、昼に相当するキャラクターが出てくるのか。それはともかく98話は戦争の悪魔を見上げるアサの眼が描かれたこのページ以降怒涛の上方向への垂直軸アクションが展開されるが、下を向いたゆったりとした動線が描かれた100話とはアクション演出でも対照的。
足の話は98話を振り返ると重要なモチーフか?貶める意図があった委員長と気遣いを見せるユウコが共に足に言及。アサとユウコを朝と夕としたら太陽が上る朝と沈む夕方で対照的な名前。100話がひたすら下を向く話だったので、キーパーソンが下降を象徴する名前なのも必然か。