だが今週は三日勤務に対しての四日休みが確保されているので、一応これ(↓)が達成されているのだ。あとは目指せ週休四日制!
そして終幕。上る朝日を背後にナウシカ「生きねば…」。この直前、原作ではクシャナに向けられた「全ては終わりました。今は全てをはじめる時です」が皆に向けられており、大団円に相応しい場面となっています。
ヴ王の最後。クシャナへの遺言に続き、最後にナウシカに「もっと前に会いたかった」。此方は原作と順序が入換(原作ではナウシカへの台詞は墓の光から彼女を庇う際のもの)になっていますが、確かに最後にした方が芝居としてしっくりきますね。
そしてユパがクシャナを庇い倒れるシーン。復活したマニ僧正が二幕での語りかけを再び行うことで、マニ族への希望を示すと同時に、七幕最後のナウシカのセリフ「生きねば…」に繋げる演出が見事でした(ここも歌舞伎版独自)。
また、ナムリスとクシャナの会話には、原作ではミラルパ(の霊)に向けられた台詞(この星では俺たちはとうに要らなくなった~)が盛り込まれています。ナムリスの台詞の焦点がクシャナ(とナウシカ)に集められているようです。
六幕はトラス王宮のヴ王たちから。原作再現のヴ王の息子たちへの叱責ーからの「この世界を永久に窮める王となろう!」の宣言は、ミラルパ・ナムリスとはまたひと味違う大物悪役感満載でした(因みに息子踏んづけ役は道化に変更)。
青き清浄の地を経て黄泉返ったナウシカ。そこにセルム「この旅はあなたとあうためだった」「私と共に生きてください」…原作といい、プロポーズそのものですやん(/▽\)♪…と五幕はこんなところで。
セルムの声で目覚め虚無を払うナウシカ。原作ではミラルパが纏っていた「焦げ付くように熱く刺すように冷たい闇」はここではナウシカが纏います。またミラルパの霊も現れず、彼は本作では成仏なきまま悪役として全う(?)していきました。
そしてカボのクシャナ編。なんといっても見所は殿下の子守唄。まさかナウシカレクイエムのメロディで歌われるとは!もうこの場面は必見必聴ですぞ(あと「お前が私の死か…」の台詞がしっかりある点もうれしい)。
そしてミラルパとチヤルカの主従。捕虜解放に喜ぶ土民を忌々しげに見る皇帝からは、原作で兄が語るように最早土民への憎悪すら感じられます。そして皇帝・僧会の威信を示し、早期に戦を終わらせるため粘菌の使用を決断するに至る…