クシャナ殿下、専用曲とともに花道からサパタへ。出迎えるセネイに「どうした、妾は戻って参った」。続く歓呼三声、ワタクシはじめ全国幾千万の殿下親衛隊志願者には堪らないサービスシーンが満載ですヨ!
そして三幕。孤児たちとの出会い以外はほぼ原作の三巻に準拠します。クロトワさんの寝返りの時の台詞に、梶原景時の故事が引用されておりましたな~…
次いでミラルパ登場、地の底から響くような声が迫力ありました。ここで早くもチヤルカ登場(原作では三巻サパタから)。幽体分離時にはミラルパの衣装が、原作の「闇」を想起させるものに変わる、手招きでナウシカを手繰り寄せるなど、幽玄の世界をよく表していました。
続いて第二幕。まさかのセラミック鉱山町と看板娘エア嬢登場。「わたしゃ強い男が好きなのさ」て、その基準がユパ様となると後々大変ですよ…
というわけで、連休後半くらいには #ナウシカ歌舞伎 についての考察をまとめてみたいと思います。今日はただ、この余韻を胸に抱えて休み、明日は気分転換に少し外に出てみたいと思います(今日は本当に引きこもりでしたので)。四連休、まだまだ「息抜き」を満喫しますよー!
また恐らく、この「墓所」の二重性は帝国自体の二重性ー皇帝・僧会による恐怖政治と、反面墓所の技術・権威に依存せざるを得ない脆弱性ーをも表すものでした。事実、広義の墓所・大僧院は皇帝消滅で烏合の衆となり、挙げ句真の「墓所」からの一撃により文字通り「消滅」しています。
実際、7巻で出てきた本当の「墓所」内には聖域足る地下の「主の間」ほか、墓に住み着いた教団員が作った町兼研究所やらヒドラの培養槽など、ヤバげな機密で満ち溢れており、ここを僧会メンバーが日常的に行き来したとは(たとえ「封印」前でも)考えにくいでしょう。
更に奇妙なのは、墓所(?)内に多数の僧会幹部が犇めいていることです。7巻では「墓内は聖域で、王以外入れない」とされていたため、整合性を取ろうとすれば、これらは厳密には「墓所」の外、旧世界由来ではない施設と考えられます。
シュワの墓所は三巻冒頭、ユパから「神聖皇帝の墓所でもある大僧院」として、またその奥に旧世界の技を遺す地として初めて言及されます。また、サパタで肉体劣化が進む皇弟についても側近達が「早く墓所に戻らねば」と言及しています。
というわけで #ナウシカ 考察、シュワ編です。墓所による世界浄化計画については別稿で考察済なので、今回は都シュワの一部としての墓所、とりわけ「大僧院」との関係について観ていきたいと思います。
帰宅&夕食終えてひとここち。遅くなったのでナウシ歌舞伎は明日から観るとして、今宵は22時頃から #ナウシカ 考察、シュワ編を少しだけやります。そう、ユパ様ではないですが、問題は土鬼の聖都シュワなのです。