そこで考える仮説②が、これらの動植物が「庭園」に保存されていたものたちではないか、というものになります。シュワ近くの異空間に隠された庭園には汚染されていない動植物の原種が保管されていました。これらが「腐海尽きた場所」に解放されたのであれば、急激な世界再生も説明が尽きます。
それは、「もし鳥達が清浄耐性(?)を得たなら、何故腐海の生物は同様の耐性を得られないのか」です。「青き清浄の地」に見られた腐海植物は非常に小型化したムシゴヤシが少し、それも通常の苔類と併存・競合しており、蟲に至っては全く見られません。ここまでの格差は「自然に」生まれるのでしょうか?
というのはナウシカも気づいていたように、こうした「再生」には土の誕生ーより正確には有機体・微生物を含む土ーが不可欠です。が、腐海が浄化過程で生む「砂」は元は汚染物質を封じ込めた、金属類の複雑な化合物で、火でも薬品でも溶けないシロモノ(!)。では、この「土」は一体どこから来たのか?
さて、漫画版 #ナウシカ 、「青き清浄の地」考察編です。腐海が尽きる場所に形成されたという、この浄化世界はどのように形成され、またどんな意義を持つのでしょうか。