ワタクシの呟き、ビザンツ/城/その他歴史/ナウシカ考察とかなり異ジャンルなので、垢分けも考えたのですが、私自身ジャンルを跨いで色々呟く(トルメキア=ビザンツ説(笑)とか)あることと、興味フォロー範囲を広げる分TLも楽しくなるように思えるので、このまま行きたいと思います!
【7】音無響子(めぞん一刻)
響子さんはめんどくさい?その一筋縄でいかないところこそ魅力的なんですよ!(力説)
今週の #逃げ上手の若君 は頼重様サービス回で、いつも以上に暴走する頼重様がおもろかしいのですが、個人的には前々回の「失敗」に対し、直ちに対抗策を打つ小笠原サンの強かさが光っていました。こういう敵役がいると話がどんどん面白くなってイイですね。
【21】タレーラン(ナポレオン覇道進撃)
陰謀と金銭欲ネタと格言に事欠かない大政治家。ナポレオンへの個人的忠義はあったのか、恐らくは本人にも一筋縄ではいかないところが魅力的。それだけに19巻での「アデュー」は本当に重く、辛い…!
また、漫画版では単なる伝説ではなく、300年前のエフタル大海嘯において「森の人」を腐海生活に導いた、実在の人物(たち)であったことが示されています。このこともあって、土鬼では「青き衣の者」とおぼしき者は潜在的謀叛者として度々弾圧されてきました。
即ちナウシカは幼生王蟲の血で青く染まる衣を纏い、幼生を群に返すことで群の怒りを鎮めます。王蟲たちはそんなナウシカに心を開き、その触手を金色の野としてナウシカを載せ、彼女の傷を癒していきます。
一方、映画版との違いも多々あります。まず、王蟲による被害です。映画版ではすんでのところで風の谷もトルメキア軍も全滅を免れますが、漫画版では酸の湖のトルメキア・土鬼軍はほぼ全滅します。この状況では、特にトルメキア側にとっては「王蟲のいたわりと友愛」など鼻で笑いたくなるでしょう。
この場面は寧ろ、ナウシカの姿に自らの古い土着信仰(と腐海・生命への不可侵性)への確信を得た僧正が皇帝と僧会への反逆ー腐海生命の軍事利用への抵抗ーを決意したことの方が重要といえます。
第二に、映画版との違いとして、この場面が「ナウシカ自身にとっても」大団円にならなかった点があります。即ち、王蟲との心通う時間はほんのひとときであり、その後王蟲は急に心を閉ざし、北=故郷に帰れとナウシカに告げて去ります。このことは当然のようにナウシカを不安にさせました。
以前腐海で聞いた「助けを求める南の森」、土鬼がどうやって王蟲幼生を捕まえられたのかという疑問、そして不安を隠すかのように心を閉ざす王蟲。これらの疑問が重なることで、ナウシカにとって「青き衣の金色の野」は大団円ではなく、寧ろ新たな探索・旅の始まりとなりました。
即ち7巻末、墓所との死闘から生還したナウシカは、墓の体液で王蟲の血より青く染まった衣を纏い、黄昏に照らされ金色に輝く聖都シュワの跡地に降り立ちます。彼女の周りでは蟲使い達が再生の舞を踊り、その光景に(恐らく)チヤルカ達は「伝説の再現」を垣間見ているのです。