実際、この後は割とすんなり打ち解けていきます。アスベルと一緒に蟲の卵の食事に仰け反ったり、自分の激発を庇って怪我をしたユパに素直に謝ったり。ここでは、彼女の気遣いへのユパの返しもまた素敵ですね…!
チククは、サパタ南のとあるオアシスでナウシカと出会い、以降行動を共にする少年ですが、ともすると「超常の力」+旧王族という便利なチート付の賑やかしに見え勝ちかもしれません。
また、クシャナの部下に一騎討ちを挑んだことについても、ジルはユパに対し「軽率も甚だしい、殺されても当然」とかなり手厳しく評価します。恐らくナウシカ本人に対してもかなり厳しく叱ったことでしょう。
そういえばバカガラスの積載量はどの位あるのでしょうか。以前の考察(↓)ではその兵員輸送力故にトルメキア航空軍の「主力」と観たわけですが、今回は実際の能力のほどをもう少し考えてみたいと思います。
#ナウシカ https://t.co/ckQeX90QcF
(続き)更に言えば、墓所から余り離れないのも、肉体劣化阻止に加え、自分なしでは「クソ坊主ども」でしかない僧会の手綱をしっかり握っておかねばという危機感もあったかもしれません。有能すぎる独裁者の孤独、というやつでしょうか。
「神人の地」と周囲の海には、絶滅した筈の生物が犇めき、緑に溢れており、シュナがそれまで旅してきた荒涼とした「人間世界」とは対照的な様相を呈しています。このあたりの対比は、ナウシカにおける「庭園」とそっくりです。
その意味ではヴ王の逃げ帰った息子たちへの叱責は、本心からの失望(儂ならピンチをチャンスに変えるのにこのバカどもは…)と同時に、自らが出陣する大義名分を得るための「演技」と見ることが出来そうです。やっと儂の出番が来た、と。そう考えるとヴ王の宣言への廷臣達の表情もなかなか意味深ですね。