一方、ナウシカは腐海「を含む」広く世界を愛し、また様々な試練を経てきたこともあり、たとえ人造由来でもその「偉大さ」を否定しません。彼女の「どんなきっかけで生まれようと生命は同じ。精神の偉大さは苦悩の深さで決まる」という台詞は蓋し至言でしょう。
次にメカニカルな部分ですが、まずヒントになるのがサパタでのエンジン取り外し場面で、チューブの切離しにより容易に機体からエンジンだけを外せる様子が描かれます。これは裏を返せば、「それ以外」は最悪喪われても何とかなる可能性を示唆します(クロトワさんの台詞も同様)。
まず、先に述べた音属性(?)です。これは元々ベースとなるヒドラのものが引き継がれており、蟲としての役割上は積極的に意図された性質ではなかった、と考えることができます。
まずトップ、即ちヴ王の主目的がシュワの墓所の秘密を握り、そのテクノロジーを独占することにあったのは明らかです。が、その割には実は奇妙な点があります。それは、戦闘の主力を三皇子の第二軍と頭(クシャナ)を外した第三軍としていることです。
では何故チククは敢えて身の危険を犯して素性を明かしたのか。一つには、勿論ナウシカの話を皆が聴くための「環境作り」(僧兵達を黙らせることも含む)ですが、それだけではないと思われます。
また、実は「強すぎる瘴気」も蟲には有害となります。土鬼僧会が兵器として投入した「猛毒ヒソクサリの森」は蟲達を死なせ、また大海嘯の引き金となった粘菌の瘴気は、蟲達を狂わせ共食いすら起こさせています。
この時蟲使いの村では「卵の欠片」から王蟲幼生がクローン培養されており、土鬼軍ではこれを王蟲の群を誘引しトルメキア軍に仕向ける為の囮として利用していました。ですが、流石にその受領のため「だけ」にミラルパが出張るでしょうか?
こうした作戦はトルメキア側には勿論、恐らく土鬼側の多くの人々にとっても不可解なものでした。何故、土鬼指導部はこうした自爆的作戦を取ったのでしょうか?
第一に、土鬼の海岸部にそれなりの部族・集落が見えることです。トルメキアの都トラスも同様ですが、もし海からも瘴気が来るならば、海岸部一帯もかなり無人化するはずですが、ユパも特にマスクもせず海岸沿い(但し腐海が接しない塩の海ですが…)を歩いています。
実は当初、チヤルカはナウシカを「邪教の青き衣の者」「帝国の敵」と考え極めて敵対的でした。しかしながらーこれこそがチヤルカの美点なのですがー実際にナウシカのことを自身で見聞きする間に徐々に変わっていきます。
この時既にカボ基地は斥候の蟲飛来で大混乱であり、近くには群の本隊も来ていました。直ぐにも退避が必要…にも拘らず第三皇子は「クシャナいじめ」に躍起になっていました。
「判断が遅い」
…というより、流石にここ迄タイミングズレていると、「実行した責任負いたくないから、わざと手遅れのタイミングで「こっちは譲歩してやったのに」というアリバイ作ろうとしている」ようにしか見えませんよ? https://t.co/oFcFhRin24