そしてまた彼(?)は縋るように呟きます。「でも(自分にナウシカという大事な)名を(明かして)くれたじゃないか」≒だからいつかまた庭園に戻ってきてくれるかもしれない、と。そんな微かな希望を胸に、彼(?)は永遠の墓守という虚無に耐えていくのだろうか… 
   ただ同時に、主人公達は何度失敗してもーそれこそ因果を捻じ曲げてでもー少女を解放しようと頑張り続けたわけで、その姿にはナウシカが言う「血を吐きつつ繰り返し朝を超えて飛ぶ鳥」という希望もまた垣間見えるのですが。 
   そして「有翼の少女」は地上に暮らせるだけの強力な汚染耐性を身に着けた新人類=ナウシカ達の直接の先祖になるかもしれません。 
   もう一つ、上記の点にも関わりますがナムリスをして生き飽きさせてしまった「墓所の主のいう通り」とは結局どういう意味だったのでしょうか?ナムリスの言を借りれば「墓所に行けば解る」のですが、実のところ墓所編でもこの点は明示されていません(ヒントになりそうな点は色々ありますが…)? 
   事実、墓所は自身が「絶頂と混乱の時代に」建設されたと述べていますが、もし建設が火の7日間「後」であればその破局に言及されないのは些か不自然な表現です。また、ナウシカも人類の汚染適合改造や腐海創造を火の7日間の「前後」と推測しています。 
   ティン!と来た時、それがウィークリー #ナウシカ 考察の時間です。というわけで今宵は日時もテーマも予定を変更してお送りしたいと思います。本日のお題はズバリ「最終盤におけるナウシカとオーマの齟齬について」、例により21時過ぎから投下予定です。 
   だからこそ歴代皇帝は墓所を「封印」してその影響力を極限しようとしたのであり、またミラルパは皇帝/僧会主導の「勝利」を演出すべく、その封印を解いて腐海の軍事利用に踏み切ったわけです…その結果は「ご覧の有り様だよ」なわけですが… 
   その傍証として、漫画版では土鬼側の浮砲台・戦艦は連絡用の飛行ガメ或いは交通艇を搭載・運用していました。嘗てガンシップを建造した古エフタル王国には更に巨大な船があったとされますから、ガンシップ母艦が存在した可能性は十分あるでしょう。 
   更に、腐海内で生きた王蟲を眠らせ&殺害は、失敗のリスクが大きすぎます。その点、「眠らせた状態のまま」ゼロから培養すれば遥かに安全でしょう。何らかの事故により途中で目覚めてしまわない限りは、ですが。 
   【速報】仕事終わり、これより帰宅です。帰りがけに呼び戻されてそのまま残業突入とか、萎えるにも程がありますわねホント…