上人によれば土鬼の祖先がシュワに封印した旧世界の業を、自らを救世主とする神聖皇帝が解き放ったとあります。ではこれは何時の時点の話か。
要は世界浄化計画時に使用した技術のバックログが墓所にあり、そのログを小出しに勿体ぶって漏らし、「教団」に解読させることで世俗権力を操る訳です。こう考えることで、墓所に残る技術が何故生命工学に偏るのか、また墓所による人間・文明不信と技術保存が何故両立するかが説明できそうですね。
この泥沼内乱は大海嘯「後」にも悪影響を及ぼします。即ち、残された土地を巡る争いが大海嘯自体より多くの犠牲者を生み、そればかりか恐らくは土鬼やトルメキアの介入により「世界大戦」化、最終的にはエフタル諸族がトルメキアの属国となり、土鬼でクルバルカ王朝が倒れることで漸く終息します。
実際、クロトワがいなかった場合、クシャナ達の状況はもっとギクシャクしていたかもしれません。ある意味、重傷者クロトワの存在が捕虜でいる大義名分になるというか、ケチャ達にとってもあげた拳を下ろす理由になるというか。正に怪我の功名ですが、それが生きるのもクロトワの「コミュ力」故かなと。
今日もまた長々と(しかも変な時間に)連投してしまいましたが、要は「ナウシカは完全無欠でも、まして超人でもない、苦悩を抱えながら歩む魅力的なヒロイン」ということです。が、それを言葉で示そうとすると…時も吾が文章力も足りぬのぢゃ…
#ナウシカ
ここで再度、ナウシカ世界での「超常の力」の発現状況を見てみましょう。最も発現が多く、また使用者も多い力は何かと言えば、実は「念話」「念視(?)」による、言語を越えたコミュニケーションになります。
この「超常の力」ですが、念動、念話、幽体離脱と様々な種類があり、また歴代土鬼皇族など、ある程度血統による発現差があることが見てとれます。
寧ろ、なまじ兵からの人望と軍事的能力(少なくとも前線指揮レベルでは)がある分、クシャナの方が危険な「優先排除対象」になったかもしれません。…殿下親衛隊入隊志願者のワタクシとしては、甚だ不本意な「評定」ではありますが。