これに対し、セルムからは強い不信感が示されます。神聖な腐海を、偉大な王蟲を愚かな人間が作ったなどとは!腐海を神聖視し、その一部として生きることに誇りを持つ森の人には中々にして受け入れがたい話ですが、これが彼等の今一つの「危うさ」になります。
お仕事終わったーノ。今日は後任への引継と前任からの引継で一日が終わりもした。前任から「濃い」引継を受け終わった直後のワタクシ↓
このことから、体液ごと王蟲を喰らい尽くした粘菌達もまた、落ち着きを取り戻し、「仕組まれた身体ゆえ命が短いことへの不安」に由来する暴走も鎮まったのではないかと考えられます。
と今回の考察はこんなところですが、今宵はもう少し妄想の翼を広げてみましょう。まず、ミラルパ&ナムリス兄弟の「誕生」についてです。紙幅の関係上か、二人の「母」は勿論、兄弟の妃となる女性も全く出てきません。都シュワにいるのは、ウンザリするほどの「クソ坊主共」のみ(笑)です。
さて、こうした墓所に対し、ナウシカは反駁します。「滅び/失敗を私達は抱えながら、試行錯誤して今を精一杯生きる。墓所の定めた未来には縛られない」と。これに対しヴ王は「小気味よい」と強く賛同し、「自分の運命は自分で決める」と墓所に啖呵を切ります(この辺りは歌舞伎版もかっこよかった…)
そして「浄化耐性」をもつ人造人間を開発し、自らの神として独占しようとした「聖Nova」をPolice=政府が潰し、そのデータ解析により「人類改造」を企てた…あれ?「墓所」を潰しても、ナウシカ達の時代から「人間」がちっとも進歩していないのでは…(絶望)
更に、ナウシカは若き頃のナムリス・ミラルパの父=初代神聖皇帝にもよく似ていたとされます。実際、その後7巻では、ナウシカは「彼」をなぞる様に庭園を抜け出し、お供を連れてシュワへ赴きます。