やっと仕事片付いたので今から帰りますです。なんかもう、日中の楽しいイベントを中断されなかったのが唯一の救いですね…(電話片付けてたので当たり前なのですが、もし取ってたら金沢城シンポジウムを途中抜けしなければならなかったので、その時は血涙でしたね)
そしてこのジレンマは一人神聖皇帝(ナムリス・ミラルパ)に限らなず、それ以前からずっと土鬼の地の宿痾であったことがユパ達から示唆されています。いわく、「死の影の色濃い土地である」と。
もう一つ傍証となるのが王都トラスでの父ヴ王からの叱責です。蟲の襲来で戦どころではなくなり、末弟の遺体さえ見つけられなかったと弁明する二皇子に対し、父王は「それこそ好機、なぜ(弟探索なんぞにかまけて)シュワを奇襲しなかった」と叱り付けています。
実は、その実例を我々は『ナウシカ』の作中で見ています。そう、土鬼大海嘯の引き金となった、軍事用腐海(ヒソクサリ)の粘菌への突然変異と爆発的増殖です。1000年前の腐海「誕生」時にもこれと同じことが起きたのではないでしょうか。
『ナポレオン 覇道進撃』のワーテルロー会戦シーンを見てから改めて1-2巻のマレンゴ会戦シーンを見返すと、逃れられない宿命・業というか、「運の尽き」を見せつけられて大変趣深い。というわけで早く映画ナポレオン観に行きたいです…!
が、その姿勢は矛盾を孕む危ういものでもあります。独り撤退を支援するナウシカを庇い幾人もの装甲兵とカイが倒れ、また彼女を狙撃せんとした「アスベルによく似た」少年兵もあたら命を散らします。何より彼女の「戦功」は土鬼側にとっては、いずれ自分達の破局に繋がりかねないものでなのす。
【悲報】昨日までの分に倍するクソ案件と超短〆切を上乗せされ、改善提案もことごとく「社長への忖度」最優先で却下されたワタクシ、遂にヤケクソになる。
#ナウシカ
それを裏付けるように、ヴ王は続けてナウシカに「もっと早くに会いたかった」と言います。因みにこの部分、アニメージュ連載版では「そなたのような女を妃にしたかった」となっており、中々興味深い改変です。個人的には単行本は王の悔恨に、連載版は王の孤独に焦点が当たっていて面白いですね。
逆に一番「不完全」なのが墓所にはなります。何せシュワの地にこれでもかと威容を誇り、土鬼歴代王朝を侍らせ、超技術をエサに彼らを操らなければ目的=計画監視と人類への干渉をなし得ないのですから。