とはいえ、シュワ近くの「庭」がすべての種子を「ノアの方舟」宜しく保管するのは容量的に無理があり、寧ろ世界再生に備えた「貯蔵庫」として同様の施設が複数建設されていたと考えられます。事実、ナウシカも「他の」庭園の存在を推測しています。
勿論、兵を擂り潰す冷酷さは父ヴ王も凄まじいのですが、ヴ王の場合はあくまで目的達成のためであり、そこに繋がらない無意味な犠牲は即座に避けようとします。対して皇子達の兵の使い方は目的もしょぼい(父や義妹への対抗・陰謀)上、その「使い方」が目的達成に全然寄与しない点で正に無駄遣いです。
正直クシャナ抹殺だけならば彼女の足である船を破壊し、行き掛けの駄賃に砲撃くらいしておけば十分なはずでした。
この「それ以外」で想定されるのはエンジンからの伝達系、ロケット噴射など駆動系、これらを操縦室から操る操作系など多岐に渡ります(重コルベットの場合、これに銃座の遠隔操作も加わります)。
正に墓所にはユパが語る通り、火の7日間以前に遡る、「生命の源を操る技」が遺されていたわけですが、何故ほかでもない、この技が墓所に保存されたのでしょう。世界浄化計画の推進者たちが「技そのもの」に遺す価値を見出だしていなかったのは牧人の台詞からも明らかです。