因みにラピュタの半球体とシュワの墓所は、こうした外観や施設の思考中枢である性質以外にも、攻撃兵器「天の火」の発射装置を有する点や、人造兵士であるロボット兵/ヒドラを貯蔵する点もよく似ています。
これに比べればエフタル諸族は、「青い衣の者」信仰こそ希薄(ほぼ皆無)ですが、「風の神」をはじめ万物自然を崇敬する様子は随所に描かれており、この点でも土鬼・トルメキアと対照的です。神に加護は願えども「救済」までは最早信じるべくもなく…といったところでしょうか。
この泥沼内乱は大海嘯「後」にも悪影響を及ぼします。即ち、残された土地を巡る争いが大海嘯自体より多くの犠牲者を生み、そればかりか恐らくは土鬼やトルメキアの介入により「世界大戦」化、最終的にはエフタル諸族がトルメキアの属国となり、土鬼でクルバルカ王朝が倒れることで漸く終息します。
ぼのたん「た、たかが主砲と魚雷と機関部をやられただけなんだから!」
ワイ提督(↓)。無論、即撤退である。
#艦これ
何より7巻、ナウシカは復活した巨神兵オーマと共にシュワを目指し、墓所と戦います。この時彼女は「愛してもいない巨神兵、それも我が身を母と慕う者を利用するのか」と牧人に指弾されますが、ナウシカはその葛藤から目を背けることなく正面から呑み込みつつ、墓所と対峙することとなります。
更にクシャナはナウシカを全軍の前で「只一人盟約国から馳せ参じた勇士」として紹介します。このことと戦場での奮戦が、サパタ部隊からの信用獲得と、ひいては土鬼大海嘯からの部隊救出にも繋がっていきます。
更に、トルメキア兵から見ても問題はあります。何せ、九割方持ち帰れないとはいえ、城内の捕虜は大事な戦利品。それを殿下にくっついてきただけの属国の小娘に云われてどうして手放さねばならぬのか。実利や理屈云々より感情として従えないでしょう。
では何のために墓所があるかと言えば、一つには浄化後の世界に生きる「穏やかで賢い、もはや人間とは言えない」人間の卵の保存です。実際、墓所はその喪失を嘆き悲しんでおり、また歌舞伎版では「俺は卵の守り手だ」と自認する場面すら出てきます。が、それはあくまで墓所自身にとっての優先順位です。
お早うございます。最近、仕事場でのお偉方からの無茶振りが増える一方ですが、タイユラン先生的強かさでするりと躱していきたいと思いまする。
にも拘らず上層部の政治的思惑により彼等以外にまともな軍事力はなく、しかもカンを頼りのー悪く言えば子供の思い付きのような(勿論真面目なものではありますが)作戦を命じられては、現場としては堪ったものではないでしょう。