この部隊は不穏分子を過剰に残虐に鎮圧することで「恐怖」と言う名の情報を演出し、以て秩序維持に資するー自嘲気味に言えば弱いものいじめの部隊であり、訓練・装備とも同格以上の相手とがっぷり四つ組むようにはできていませんでした。
うん、まぁ確かに貞宗サンの目は疑いたくなる(但し物理的な意味で)
#逃げ上手の若君
そして、「ナウシカ」の主題にそうした出会い・別れ・成長を位置付けた場合、ラスボスとしての墓所の性格も中々興味深いものになってきます。即ち、遠い過去に仕組まれた世界浄化計画の遂行のみを重視する点で墓所は、過去に対峙する存在ではなく「過去そのもの」であり(続く)、
こうしてみていくと、やはり三皇子は王位に向いていないというか、担ぎ上げられたポジションが悪かったという気がしなくもありません。とはいえ、クシャナ毒殺を狙ったこと、その後も執拗に陰謀を企て、また第三皇子のように面と向かいクシャナ殿下(とその母上)を愚弄した点は免罪し難いですねぇ…
それでもチヤルカが敢えて不問としたのは、各部族の反発を考えてでしょう。皇帝が自国土に瘴気をばら撒く決定を下し、これに異を唱えた族長を処罰したと知れ渡れば、それこそ「そんな皇帝は要らない」となるでしょう。長老のいう通り、「民あっての皇帝」なのです。
改めて土鬼諸侯国について整理すると、トルメキア王国と並ぶ作中の二大国の一つであり、神聖皇帝を頂点とする50余の諸侯国の連合帝国、かつ国歌宗教たる僧会が帝国行政をも司る、政教一致的色彩の強い国歌となります。
折角なので別角度からも考えてみましょう。漫画版4巻では、クシャナは土鬼カボの第二軍船団基地からバカガラスを銀蝿(!)し、自軍(第三軍の残余一個連隊)をサパタから脱出させようとします。
つまるところ小池さんのこれ↓ですネ。やらしいと感じる人の方がやらしいんであって、それをさも自分が道徳的であるかのように絵を叩くんだから、まぁちゃんちゃらおかしい。
勿論、土鬼大海嘯はサパタに集まった粘菌を「救う」為に集まった王蟲の骸を苗床にして腐海が広がったので、そこまで腐海が広がらない(まあ仮に海に達しても500リーグそこらですが…)という制限条件はかかります。