まぁ当時の読者のメンタルで考えれば、一部の敵「吸血鬼」は、二部では波紋を知り尽くしたストレイツォが吸血鬼化しても倒して、実は「柱の男の食料」で、柱の男最強のワムウも倒し、最後には究極生命体カーズにも勝利したのに、今更また「吸血鬼がラスボス！？」って思うよね。

正直、あの「謎の男」、連載中はツェペリ一族の末裔だと思った。イタリアだし、ローマだし、あそこシーザーのおとんが死んだ場所やしな。

荻野真先生がお亡くなりに！？　ああ・・・これで天津神との戦いの決着も、孔雀の幼少期の真実も、全ての元凶たる世界の歴史を歪めた悪徳太子の真相も、全ては常世に送られてしまったわけか・・・

ふと思ったんだけどさ、「ドラゴンボールEvolution」が、ちゃんと大ヒットしていたら、今頃なんかいろんな企業間のアレコレの末に、アベンジャーズ入りしてたかもね。

そうか、今日は「伝説巨神イデオン」の放送開始日か。

特別編などで描かれているが、ORIGIN世界では、デギンはキャスバル誕生時に、かなり危ない橋を渡って彼とその家族を守っている。キャスバルはおとなしくザビ家監視下に置かれたならば、そんな悪い処遇にはしなかった可能性の方が高い。

だからアストライアに対して、「人類の革新」など、論戦をしかけ、あくまで「バカな女が体を利用して聖者を穢した、自分はそれを糾弾している正当なる者だ」と装っているのよ。この崇高さを装った人間の小ささが描かれた印象的なシーンなのな。

だから戦国期とか、アレっぽく見える人も、それなりに筋は通しているんですよ。「報酬が少なかった」とか「出世できない」とか「隣国から好条件で引き抜きの話が来た」とか、いきなり「あ、コイツ殺せるな」と思ったから殺さなかっただけ、賢くなったんですよ！ヒャッハーなりに。

ふと思ったことで、陰謀論ってのは性善説を信じる心の裏返しなのかもなと、「人間は常に最善に向かって進むものだ。にもかかわらず、最悪の事態にたどり着くのは、この最悪な事態が“最善”となる何者かがいるからだ」という意識を、無自覚に持ってしまうからなのかもしれない。

だからピッコロも殺さず、ベジータも見逃し、フリーザを殺した時は悲しげな顔をした。セルを倒した後そのままあの世に旅立ったのも、悟飯という「地球の守護」の後継者を育てたので、あとは息子に任せて、やっと自由に「強くなる」ことに専念できたとも言える。

そう考えると、続編たくさん作られているが、連載での最終回が、破壊の存在であるがゆえに滅ぼされたブウが、生まれ変わって人間ウーブとなって、悟空が彼の師となり「強くなることの楽しさ」を「教える」側に回ったというところが、なかなか興味深い。

亀仙人なんてまさにそれで、悟空はかなり早い段階で「師匠超え」したし、ヤムチャどころかチャオズでさえ、多分亀仙人を超えている。でも、悟空の生き様って、まさに亀仙人が示した「楽しく生きろ」なんだよね。