夢枕獏氏の小説『闇狩師』で、主人公が魍魎を相手に見せて掌で消滅させる箇所があって、漫画『孔雀王』にも主人公が魍魎鬼を相手に見せてから消滅させる箇所があり、後々問題になったのですが。それはさておき、最近発売された実在霊能者の漫画で普通に『魍魎鬼』と言っていて、孔雀王の影響力を再確認
『明治政府によって陰陽寮が廃止されて以降、国家公認の陰陽師は存在しない』けど、それは『現代において陰陽師と称してはいけない』ということではないので、すべての自称陰陽師をこれで論破できると考えるのはあまりよろしくはないと思うのですよ。
占いか本業であるはずの『陰陽(うら)の道』の陰陽師が祓いをしたり、追儺式や泰山府君祭などの祭祀をおこなったり、鬼を見れる霊能として扱われたりするのは、そういったことを陰陽論五行論で説明できる『陰陽の道』と同一視されたから。現代で陰陽師が除霊するとか思われているのもそう。
雑に言うと、
日本には陰陽論五行論という、日本文化と密接に結びついた『陰陽の道』と、
その一部の占いが国の機関で扱われるようになった『陰陽(うら)の道』の
2つがあると。
『陰陽の道』から見れば占いは陰陽論五行論に内包されているけど、
『陰陽(うら)の道』からすれば自分は独立している。
とはいえ、本当に現実世界で通用すると思ってしまう人も少数いて、それが二十数年で積もり積もってそれなりの人数になっていて、陰陽師の資格を売っていた人が居なくなっても増殖を続けていて、それなりの市民権をえてしまったというイメージが。
入れ替わらない1割に脳細胞が含まれているのではないかと。
脳細胞は、早い細胞は1ヶ月で約40%、遅い細胞は約1年で全て入れ替わるという説を聞いたことがあるし、
脳の神経系の細胞は生まれた時から替わらないという説もよく聞きますし、
実際はどうなんでしょうね。 https://t.co/SOllLvWXU0
漫画『変幻退魔夜行 カルラ舞う!/永久保貴一著』は、主人公の扇姉妹が九字護身、池田近江が九字切り、剣持司が六甲咒と、主要メンバーが全員『九字』を使っていながら、全員違うという、九字好きな人にはたまらない作品だったりします。
陰陽道は霊を認めたか、陰陽師は除霊したか、というのは学問的には積極的に肯定できないとはいえ、例えば土御門安倍家配下の門下生は鎮宅霊符神を祀りましたが、鎮宅七十二符には『厭悪鬼』符など悪鬼を祓う符があり、これに『霊鬼』が含まれると考えるなら、陰陽師の除霊は否定できない事になります。