陰陽師・安倍晴明の漫画『王都妖異譚/岩崎陽子著』の、藤原将之の蘇生の儀式は『生活続命之法』だから『泰山府君祭』とは別扱いかな?
祭壇自体は、天社土御門神道のをもとにしてるみたいだけど。
孔雀王のころは、『加持祈祷秘密大全/小野清秀著』が一番手に入りやすい加持祈祷のテキストで、
作品中『アラハシャノウ』という真言が、『アラハシヤナウ』になってるのは、この本を参考にしたからだと言われてたり。
まっとうな宗教者やオカルト実践者は、上位者として苦言を呈したり、アドバイスをしたり、知識を披露したりするけど、
宗教者や結社の資格や階位、活動年数や年齢でマウントをとってくる人は、
常にはマウントをとられる側なので、自分より未熟な人を『外』に探しているんだなぁとおもったり。
帝都物語、
土御門は太陽暦の導入に積極的でなかった為に造暦の権利を取り上げられたという批判に対して、
渋沢栄一が『時間をかけた太陽暦導入は明治政府の方針だった』とフォローしているけど。
1年13月ある暦を作って『そんなに月給払えない!』という理由で追い出される運命が決定していて辛い。
陰陽師が主人公の『東京BABYLON』の原作小説は、同人誌『笑点5』に掲載されたときのタイトルが『日本妖怪巡礼団』で、
これは『日本妖怪巡礼団/荒俣宏著/集英社刊』からきているので、
陰陽師ブームの基礎は、やはり荒俣宏先生の『帝都物語』によって築かれたのだと思うのですよ。
コミック版『東京BABYLON』でも帝都物語に触れているし、3頭身の加藤保憲のカットがのっていますよね。
陰陽論五行論を『科学』としてみるなら、それを基礎とする陰陽道は誰もが学び使うことが出来る事になる。
だからこそ陰陽師が天文の事で言い負かされたり、大学寮と仕事を競ったりする訳で。
陰陽道はオカルト化、宗教化により『神秘』を得、独占する事によって優位に立てるようになったとも思たり。