この予告、主人公が描いてないっていうことが昔から言われるけどさー、それ以前に何の漫画なのか情報が全くない方が凄いよね。普通はせめてSF漫画とかスポーツ漫画とか書くじゃん。ジャンルすらわからない(笑。どうも現代劇っぽい…ということだけはギリギリわかる。 
   藤子・F・不二雄先生も地味に社会風俗周りは直しますよね。最初のコミックス化の際に台詞を「虫コミックス」にしちゃったから出版社が変わる度にここ直されちゃうんですよね。この後も直され続けますし…。  https://t.co/bfBEcXQnDX
   一方、『ドラえもん誕生』は二人で一人の藤子不二雄時代に描かれたけどⒶ先生はたまたま超多忙だったのでF先生はイレギュラー的に一人でドラえもんを立ち上げた…という当時的にはギリギリかつ後年読んでも無理のない描写で事なきを得た慎重派の藤子・F・不二雄先生。 
   まさか自分の没後に「あしたのジョーのラストシーンは実は梶原先生の原作にはなかった」と明かされるとは思わずに自伝的作品内で真っ白な灰になるラストのイメージは若いころから温めていた…みたいにノリノリで書いてしまう梶原一騎先生。めっちゃ盛るよなー。 
   だから面白いのがちば先生のスポーツ漫画って主人公が下痢してるのに大観衆の前でプレーする羽目になって漏らしそうになって超困るってシチュエーションをわりと描く(笑。勝利目指して一生懸命プレーはするけど人間だからそういうこともある。これを普通にありだと読ませる時点で実は独特だなと思うの 
   ちばてつや先生のスポーツ漫画には「〇〇道」の要素が少ないって前に書いたけどさ。普通は粗野な少年がスポーツを通して少しだけ上のステップの人間性を獲得する…というのが王道で定番じゃん。でもちば先生ってスポーツをそれほど神聖なものと描いてない。スポーツはあくまでスポーツ。人間性とは別。 
   「男たち」にカイジの地下施設みたいなタコ部屋が出てくるんだけどこれがまあ怖い。地に足がついてて。ワルがファンタジーっぽくなくて人間なのね。実は良い人で…とかそういうことでもなく,弱者も強者もどこかふてぶてしく生きてるというか。最近電書になったからお勧め。2巻しかないから読みやすいよ