この辺、梶原先生の自伝漫画になるとめっちゃ盛るじゃないですか。晩年のピストン堀口があしたのジョーの真っ白に燃え尽きるシーンのヒントになっていたとかさあ(笑。実はラストのシチュエーションがほぼ原作になくてちばてつや先生の創作だったというのは梶原先生の死後にオープンになったんですよね
F先生って自伝漫画の企画は嫌がったというけど嘘をつきたくなかったからと思うのね。「ドラえもん誕生」とか実は合作してませんと描くわけにもいかず嘘もつきたくないしで「A先生は忙しかったので参加できなかった」というアクロバットで解決。でもその律義さのおかげで今読んでも全く問題がないわけで
当時内山先生のウルトラマンは圧倒的に上手かったんですよね。あっ、漫画のウルトラマンのビジュアルの正解ってこうだったのか!って感じでしたよ。第二期ウルトラの時代もいろんな作家がウルトラマン描いてたけどエースの辺りから既に内山先生の絵がデファクトスタンダードになってた感ありましたよ。
デビュー前の島本先生と高橋留美子先生の両方とも「今サンデーは新人に甘い。狙い目」と口を揃えて言ってるのがいいよね(笑。まあ半分冗談も入ってるとは思いますが。70年代後半~80年代前半のサンデー増刊号のアニメっぽい絵の新人ウェルカムな妙な空気ってあれは一種独特だったな。
「ヤング〇〇」的な人気漫画の過去スピンオフシリーズって作者が後の時代の趨勢の正解を知ってるからどうしても話が都合よく展開してしまうのが俺は不満で。そこで!アオイホノオの何が画期的だったかというと、後出しジャンケンなのに全力で間違ったことを言うという(笑。これはホント画期的でしたよ https://t.co/7TI4OMIcOR
F先生ってあの時代の方には珍しくパワハラっぽい暴力は嫌いなんだけど暴力ネタ自体は好きなんすよね。その辺の二律相反する中で捻り出されたのが臣下からの突き上げ暴力という技で。敬してるという体で目上の人に乱暴を働くという(笑。初期ドラにもそのニュアンスあるんだけど。世話焼き暴力というかさ
A先生の考えるいかにもF先生な動物ってこれなんですね(笑 https://t.co/o0XFuQFC5I
梶原作品の台詞の力がすごいのは連載時に散々他作品でパロディになった有名な台詞がこれ(左)で、それから何十年も経ってから全然関係ないこっちの台詞(右)が突然後の世代の琴線に引っかかるという。しかも多分今の人、作品を読まずにワンフレーズの台詞だけで引っかかってるもんな。すさまじいネーム力
姿を現さず影から組織を操る謎のボスの正体が実は主人公の近くにいた無害そうなインテリでしたパターンの創始者って梶原一騎の愛と誠になるのかな。