F先生にはピカレスクロマン的な素養は全然ないんですよね。悪の美学とかまるっきり興味なくて。だからこういう、下手すると敵の方を応援したくなるくらい魅力的に悪が描かれる回は完全にネームからⒶ先生ですよね。Ⓐ先生決闘好きなんだよねー。
これがF先生になると不当な現金利益を得ることをよしとする描写が少ないんすよね。社会的・倫理的に正当な対価としての手続きを重要視する。例外がバケルくんの無限財布。だからあの作品,当時から印象的で凄く羨ましかった。F先生が普段は欲望を押さえつけてたネタだから描写が弾けてて喜びが溢れてる
この辺を「なんちゃってー」みたいな描写にしなかったのが良かった。自意識を変にこじらせてなくて健全な創作マインドなんすよね。かつ幼稚でもなくて周囲から圧がある描写はちゃんと入るし。で掲載誌がスピリッツでしょ。気まぐれコンセプトが載ってた雑誌だよ。一番のアウェーでこれをやってたんすよ
『くたばれ!!涙くん』なんて69~70年当時にアンチ梶原一騎・アンチ巨人の星の企画としてサンデー編集部肝入りで立ち上げたという話だったけど、読んでみたらすごい梶原臭。影響力強いなあ。
どっちかというと現実の少年院よりも『21エモン』の強制収容所の方がずっと近い感じですもんね。 https://t.co/pcDvBdSTIr
モナ・モナシスってこれジャクリーン・オナシスがモデルなわけでしょ(だよね?)。要するに毀誉褒貶のあるちょっと胡散臭くて鼻が利くお金持ちというかさ。だから急に良い人ポジションになって出てくる描き足し部分はやっぱりおかしいよね。