おそらく、連載当時にテレビなどで三島の割腹事件を見て、作中に取り込もうとしたんだろう。でも、なぜかその「事件」を作品のテーマと合わせることが出来ず、安易に新聞記事や雑誌などからの「三島に関する文章」をそのまま「引用」するという創造性の欠片もない愚行をやってのけた。
「追うもの追われるもの」の構図をメインに展開されるのだが、ある時は原始時代、ある時は戦国時代と様々で、起伏に富んで面白いのだが、「PART8」で突如として「秋吉台」に移り、今までのようなストーリーは放棄されて、しかもセリフもない、ただ逃げている二人と、追手が淡々と描かれるのみ。
『ほんのすこしの水』(岡田史子)。
独特の絵柄に衝撃を受けた。『消えたマンガ家3』のインタビューによると、岡田史子氏はCOMがデビューで、1967〜1970年まで描かれてる。『家出前夜』を未完にして「フケちゃった」のはこの翌年(1971)なのかな。アニメーターもしてたらしいけど岡田氏は虫プロ所属?
『劇画ヒットラー』より。某ブログの紹介で、カルダンがねずみ男になってる!とあって「え、そんなのあったっけ? 文庫化のときに遊びで描き換えたのかな?」なんて思いつつ初版調べたらねずみ男いた!
『劇画ヒットラー』の中で直接的にユダヤ人に触れた箇所はこの辺りかな。でも過激な言葉遣いは避けて「ガニマタ」なる言葉を使う水木先生のユーモア感覚。まあ「差別化な言葉」もあるけど、これは展開上仕方あるまいね。
正直に言うと絵が酷いとしか…なんていうか、動きがないし、キャラクターの造形がいびつで歪んでる、水木先生ってこんな変な絵を描く作家だったっけ。ガロで見た鬼太郎夜話はわりと違和感なく読めたのになあ。違いがあるとすればガロと漫画サンデーの違いか。メジャー誌なら気合入れそうなものだけど…
漫画サンデーの劇画偉人シリーズ、水木しげるの『劇画ヒットラー』入手…なのだが、なんか絵が…もしかして水木先生って、絵はうまくない…のでは? なんか徳南誠一郎に近い、というか徳南の影響受けすぎてヘタに見える…?
明確に解散を発表したプロジェクトはないが、最後になんらかのアクションを起こした年を締めの年にしている。なにしろ最後にシングルなりライブなり出したあと現在に至るまでなんにも実績なしなんだから推して知るべし。
これがレコード会社主導ならあっという間に「なくなっちゃう」。