あー、ラスムッセンは映画『アンジェラ』でアンジェラを演じたリー・ラスムッセンからかなあ。アンジェラはイタリア語で「天使」って意味だから。
巻頭カラー読切作品『原人イシの物語』。個人的には主役級に活躍するロックが魅力的なキャラクターを演じる。最初はイシを原始人だからと見下していたが、あるきっかけから考えを改め、イシを「ひとりの人間」として受け入れる。『バンパイヤ』以降の悪人イメージをさらに覆す手塚治虫の手腕たるや。
『ぼくの手塚治虫先生/永島慎ニ』
「ダンさん」って永島氏のあだ名だっけ。
そして「このお金でもう一度お子さんをつくるというのはどうですか!」って手塚治虫のこういう感覚は独特で、今だとまずいのかな…
『らりるれラリ子/吾妻ひでお』
女の子のかわいさはもちろん下ネタ全開…というか「エロい女の子」が主人公のドタバタギャグって逆に今では見ないかもね。
エロネタではあるけど、あけすけにカラッとしたエロ言動だから見た目よりエロを感じない。扱うネタはえぐみがあれど作者が意識してなさそうな描き方で逆に普通に受け入れてしまう。そして読後感は「エロい」より「面白い」が圧倒的に強い。これは吾妻ひでおならではの感覚なんだろうな
『らりるれラリ子/吾妻ひでお』(1975)の「先生」を見て、『七色いんこ/三文オペ(1981)』に出てた吾島校長を思い出す。『七色いんこ』の連載は1981-1982年だから、6年越しに手塚作品に登場を果たしたと。チャンピオン連載時期の手塚治虫は同誌連載作品ネタをよく入れてたから…
石河ジュンが「小山田いくのマンガみたい!」とイジっているのは同誌(チャンピオン)に連載してた漫画家のこと。1981年当時は『すくらっぷブック』を連載中(1980-1982)だったから「あんな短小」というのは同作にちなんでるのかな…