どうやらトンビに初鰹を盗まれたらしく、男は刀に手をかけて「トンビの卑怯者め!返せ返せ!」とわめいている。
まるごと一匹の初鰹となればかなりお高いだろうから、怒るのも無理はない。
東海道中膝栗毛で有名な十返舎一九。
『化物太平記』の最後で自分の宣伝をしている。
「著述色々ござります。なにとぞ御評判よろしくお頼み申します」とある。
日本初のプロ作家とも言われ、鬼滅クラスのヒットを飛ばした一九だが、本を売るのに熱心だったようだ。
炎上商法で有名なメンタリストDaiGoが言うように、弱者を切り捨てていったら、女や子どものような軟弱者は淘汰され、最終的には屈強な男たちがウコチャヌプコロする世界にたどり着くであろう。
あかん。
英語にはお兄ちゃんという語が無いので、禰豆子は炭治郎に向かってTANJIROと言っている。
もちろんbig brotherという言葉もあるが、呼びかけに使うのは適当ではなかったのだろう。
明13年『生た節用集』に虹の話があった。
古来、日本では虹は凶兆であるとされていたが、その背後に陰陽思想の影響があったようだ。
「陰が陽を冒す兆にて婦女が権威を盛んにする凶事なり」とのこと。
今ではキリスト教の影響によって、日本でも虹は吉兆とされている。
ちなみに「ざます」も元は遊女の言葉で、やがて上流階級の言葉となったという説がある。もっとも、ザマスは廃れてしまったが。
ここでは遊女が「まことに憎らしいようざます」とザマス言葉で喋っている。
ザマスは今ではスネ夫ママくらいしか使っていない。