そして、ジェネレーションギャップの意味でいうと…エルフさんへの信仰心がない女子高生の巫女さんの存在もさることながら、昔から進行している地元の人の発言が外せない。
そりゃ、神様になるなぁ〜という理由がしっかりしてるし、作品の中に(描いてない部分の)時間を感じられることがもうすごい!
サブキャラについて…というか、この漫画のキャラクターについては、嫌いな人物が一人もいないし、嫌いになりようがないけど、どちらかというとフィクション的だが、萌えキャラの法則に寄せすぎてないちょうどいいバランスの雰囲気持ってる人がとにかく多い。
個人的には妹好きです。
ウサギ目社畜科というマンガの面白さはもう3つしかないです。
1、ウサギのデザインがかわいいことから生じるギャップ
2、圧倒的な狂気。社畜も極めすぎると怖いの通り越してシュール。
3、ギャグとして描いたことが皮肉にも社会をうまく風刺していて、それがグサグサ刺さるということ
こんなもんかわいくなかったら、ただただホラーですよ。
絵がかわいいからかろうじて読めるけど…ひたすら狂ったギャグなのかマジなのかわからない月ウサギの苦労話を聞かされ続けるマンガです。
絵がかわいいし、嬉しそうにやってるからシュールで笑っていられるんだよなぁ…。
かわいさの代表的なコマとしてはこれじゃないかな?
こういうナチュラルなコマもいくつか挟んでいるから、狂気を笑い飛ばしながら読める。
このバランスが絶妙なんですよね…。
こいつが言ってるのでなければ、別に普通のことなんだけど…こいつが「労働の喜び」を口にすると…普通のコマこそ怖い
この辺のことも、ブラックな研修や昭和的な企業でありそうな怖い描写なんだけど…これが月から来たウサギの話となると…逆にぶっ飛んで笑いしか出てこないんですよね…。
この感覚がこのマンガの魔力で不思議なところなんですよ。
1巻後半から2巻にかけて別のウサギも出てくるんだけど、洗脳が解けてまともなこと言う取るやつもおるんよ…。
90%以上ギャグマンガなんだけど、社畜すぎることが当たり前のウサギを描くことで働き方の話とか、上司と部下の話とかが遠回しに描かれていたりする。
そこが意外と社会派
自殺遺族になっちゃった!!の魅力は
・裁判をめぐる不動産屋・弁護士のあくどさを知ろう。
・案外払わなくてもいいものが含まれてるから、脅しにビビらずしっかり検証しよう。
・メンタルのことは性格だけの問題じゃないぞ!そこが怖いぞ
この3つかな…
ぼくの中で特に衝撃的だったのはここかなぁ…。
裁判沙汰になると連帯保証人の両親のところにアポなし訪問仕掛けたり逆に、粗を探して反訴したり…「モラル的には良くないけど、戦いとしては有効なこと」がたくさん行われる。
この辺、一般的な感覚とは違うから一読する価値ある。
実際、「自殺遺族になっちゃった」でも、いざ裁判沙汰になってみると払わなくても良かったものが出てくる。
訴えられる側からしたら「ふっかけてる」んですが、弁護士や不動産業者は「希望を請求してる」ぐらいの感覚なんでしょうね。
この感覚の違いが、ややこしいところなんですが
最後は、「自殺遺族になっちゃった」というタイトルにもある通り、遺族としての精神的な部分ですよね。
裁判沙汰の後、決まったことを事後処理として色々やってるんですけど…それで出費やらなにやらで精神を病んでいるんですよ…。
そこの話が壮絶なんですよね…