谷口菜津子『じゃあ、あんたが作ってみろよ』。「他人の目線に立つ」とはどういうことか? 頭の中が昭和な男が結婚目前に彼女にフラれる。でも彼女の料理の味が忘れられず初めて台所に立つ。その時男は彼女の目線に立つ。物理的かつ心理的に。食事を作る苦労。その場所から自分がどう見えたか。(続
『推しの子』最新回のこのシーン。もちろん二人は“演技”について話しているのだけれど、“小説”を書くための指導内容としてもパーフェクトでびっくりしてしまった。なんか元ネタはあるんだろうか。
「男おいどん」っぽい主人公のまわりでメーテルっぽい美女がバンバン自殺していく『聖凡人伝』という怪作もございましてね。松本先生は短編の名手でもあったし、いろいろな作品に触れてみてほしいです。
わたしの世代であの「色気のあるメーター」に憧れなかった人間はいないんじゃないか。松本零士先生、ありがとうございました。
朝っぱらからチェンソーマンを読み返していたら、ユウコちゃんの家の配置が『クリーピー 偽りの隣人』で香川照之が住んでいた家の並びと同じだということに気づいてしまった。藤本先生、ホントに黒沢清が好きね。