アーサーのように孤独で、アーサーのように妄想力たくましく、アーサーのように職もなく、アーサーのように狂気にとりこまれてしまった人物として、いちばん近いのは山岸凉子『天人唐草』の主人公じゃないかと思う。それでもぜんぜん悪の道には進まないけど。
#お前らガチ泣きしたシーン晒せよ
あとやっぱり八巻のこれね。ひきつけ起こすくらい泣いた。山本由美さんもサブキャラだし描写は多くないんだけど、その中で人生ぜんぶ見えるシーンがあるのがホントに凄い
「サイバーパンクという用語が発明される以前の日本のサイバーパンク」についてはいずれまとめて書いてみたいと思っている。「ブラックマジック」「AKIRA」などがそれに当たるけれど、白眉は佐藤史生「天界の城」(1983)で、高度な医術が魔術的に発展したアジア市場のイメージがすでにここにある。
いまいちばん辛いのはどんな人なんだろう? ド年度末に突如内定を消された学生なのか。セックスワークで稼げないシングルマザーなのか。仕事しながら小さい子供の面倒みなきゃいけないお父さんなのか。どちらにしろこっちの想像の外で泣いてる人がいるんじゃないかとザワっとするのがたまらなく嫌だ。