コーチング漫画としてのオバカミーコが当時すでに周回遅れ的な内容であり、その角度からは厳しく評価せざるを得ないことは何度かつぶやいておりますが、もちろん良いこともたくさん描かれている。一番は間違いなくこれですね。どんな戦術書にも書かれていない、本当に大切なこと。
『ザ・ライブ』で一番好きなページみんなこれ説。嶺岸や片チンも後姿はかなり描くけど、ツモアガリを後ろからという構図はこれくらいしかないのではないか。
あとは阿久津邦彦の話がかなり貴重だと思う。もともと漫画が好きだったわけではないが漫画以外の芸術的素養を備えており、その感性をもって漫画作りに関わっていくうち漫画にのめり込んでいったという経緯は白井勝也とよく似ている。立ち上げた作品の一覧を見ると「おお……」となるよね。
『ショーイチ』治外法権麻雀の「小さな運に賭けた」。数ある麻雀漫画や小説の中でも特に好きな表現のひとつで、機会があれば本歌取りしてみたいとすら思っているがもしこれを「懸けた」に修正しろと言われたらそのときは命のやりとりになるぜ。
沖本のこの返しもめちゃくちゃ好きなんだよな。この世に存在するすべての何切ると「でも〇〇を引いてきたら?」だけで戦っていきたい。
『おれとカネやん』の雑な寿司シーンかなり良いな。カウンターに直置きされた2種類ぐらいの寿司を何もつけずにひたすら食う織田信虎。
爆牌党でもありましたが似たような場面はオレの短い麻雀プロ生活の中ですらいくつもあって、まあしんどかったですね。競技麻雀。しんどいしカスがうまぶってるし、楽しいこと何もなかったな。本当に向いてなかった。