「たんぽぽ茶でチョメしましょ」
伊魔崎斎
所謂、ロリコン漫画であるが、才あるアニメーターがスプラッター&スラップスティックに描き殴った作風はPiLやポップグループのようなポストパンク、あるいは、塚本晋也監督作のライン上にあると思う。割とテキトーな線でかわいい女の子を描けるのは凄い。
笠辺哲さんの描く女性、むっちゃシンプルな水木系なのに色気がムンムンなのが凄い。かわいい。
最近だと田所コウさん辺りが同じタイプな気がする。
デフォルメされた絵柄とセクシーさの両立は急務でしょ。
「肉色ゲーム」聖レイ
邪道において最悪は最高なので聖レイは最高。早見純と違って、残酷描写に文学性や知性を感じさせないのが凄い。特筆すべきは佐川一政によく似たシリアルキラーの肉屋が登場する点だ。「人間ミキサー」は「力王」のイメージだが、かなり先を行っていますね。
六波羅芳一は庵野秀明やキバヤシレベルの超人なんで、シン・ウルトラマンやシン・仮面ライダーとかいうチャラけた映画を早い時点で風刺している。真ん中のやつはシン・はだしのゲンとかじゃにゃいかねー?
大武マーくん(タフネタをたまに使用する猿先生の元下僕)のJMを読んでるんだけどタフの金貸し道元みたいなやつが出てきた。次は御子神や金平愛ちゃんあたり?
それにしても師匠ばりに絵が上手になっている。異常性愛者になっちゃう。
常軌を逸した男性や男魂の象徴として「あり得ない角度の眉毛」が挙げられる。時代的にジョージ秋山の毒薬はダチ公の秋葉のパロディなんじゃないか?と思った。あと、時代的には違うけど聖マッスルや範馬勇次郎も複雑怪奇にスパイラルした男性遺伝子の表出に思えて仕方ない。
『呪いの小人』高園寺司
その怪奇グロテクスと意味不明な猫写に爆速ギアがかかった危険作。
殺された小人族の祟りとジョジョ3部エンプレスばりに主張しまくりな人面瘡にビックリだぁ。わけの分からない因果モノ要素が加わることにより本作は危険な妄想領域へと突入する。普通にヤバい。