地雷によって左足の小指を失った亡命者だと打ち明けた先輩に
「キスしてもいい?」
と聞いて口づける後輩のフェティッシュ百合。
中村明日美子先生『メジロバナの咲く』 
   秋60先生の短編集『桃源郷で待ち合わせ』。
表題作の『桃源郷で待ち合わせ』で描かれる関係が素敵です。 
クラスの人気者だったはるかとみなみ。そんな二人を憧れと共に見つめていた主人公はじめ。
中学を卒業して以来、久しぶりにはじめとはるかと言葉を交わす場面から始まる短編。 
   成家慎一郎先生『フードコートで、また明日』。
一見優等生で話しかけ難い雰囲気を醸し出すけれど、実はアプリゲームにキャラクターに夢中な夢女の和田。
ギャルのような見た目で周りから怖がられるけれど、英語の勉強を欠かさない努力家で家では弟のお弁当も作っているという面倒見のいい山本。 
   よつば◎ますみ。先生『本屋のコトハ 半分こ』が19日発売。
サラシで胸を隠しながら書店で働く主人公のコトハが職場仲間のコジカやりある、お客の波に惚れられる書店日常百合ラブコメ。
バーコードを読み込まない本のISBNを手打ちするといった本屋さんあるあるも楽しい作品。
私の推しは、りあるです 
   「相手の嫌がることは絶対にしない。陰で悪口も言わない。お互い以上に仲の良い相手は作らない」
「嬉しい事も悲しい事も悩みもなんでも話してお互いの心の本当の理解者になる」
という"姉妹妻"の百合世界がとても素敵。 
   かっぱさん(@kappa_lily)ゲスト回の「かっぱナイト」ではお酒好きなかっぱさんと"ほろ酔い百合"特集をやろうかと。
ビールを注文した二人が
「で、何なの?」
から話し始める『熱帯夜』など、私もオススメのほろ酔いシーンをご紹介する予定です。
時期はまだ未定なので確定次第ご案内いたします。 
   姉妹といえば。
『紫式部集』における姉妹歌
姉を亡くした紫式部と妹を亡くした友人が互いに姉妹として相手を想い合おうという契りを結んだ際の歌
や、『乙嫁語り』で描かれる姉妹妻など、二人の女性が誰よりも近い関係としての姉妹になる物語が個人的には好きです。 
   同じくシギサワカヤ先生『プレパラート』(『君だけが光』収録)も絵画を志す二人の女性のライバル百合(?)。
自分よりも豊かな才能を持った想い人に対して、背中から見ることしかできない主人公が切なく素敵。 
   文先生の読切作品『この声はいつかのお別れ』。
高校時代に出会った同じ未来を目指すかけがえのない友人との関係を描く作品です。主人公が告げる
「ありがとう」
の一言がとても素敵です。
ジャンプ+で配信中なのでご興味のある方は↓
 https://t.co/1Pc1FUCHgB 
   いけだたかし先生『Slit』(『シロップ secret-禁断×百合アンソロジー』収録)。
バスケ部のエースで生徒会長で王子様な先輩と、遠い場所から誰にも知られずその様子を見つめる私の交差を描いた学生百合。
ラスト2ページの展開が素敵。
優しさに満ちた結末に『ささめきこと』を思い出しました。