3月19日の百合文壇バーはカメラ百合特集。
ということで、しろ先生『カメラはじめてもいいですか?』。
何か変わるきっかけを探していた女子高生のミトが、カメラが好きな年上の女性・チサトさんと出会ったことで様々な新しい一歩を踏み出すことになるお話。
あの時言えなかった
「好きだったんだよ」
の気持ちは歳月を重ねる中でしか消化しえない。
そんな思春期のどうしようもない残酷さが描かれると同時に、いつかその日がくるという温かみが同居したとても素晴らしい日常のひとこま。
誰にでも起こりうる片思いの描きかたがとても素敵でした。
『夜と海』のタイトル通り、お互いから見えるイメージが月子は夜、彩は海で表現されています。
近くにいるのに遠いという二人の距離感が夜と海のイメージを使って詩的に表現されているのでページをめくるのがとても楽しいです。
ご興味のある方は。
人を生かすために自分の命すら投げ出すルバさん。
侍女の中の侍女。
そしてルバさんにここまで想わせるヒビアン王女。
人たらし。
明日はやすさん(@smallofuniverse)による浅野いにお先生『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』レコメンド回。
絶対百合領域をテーマにレコメンドして下さるそうなのでお楽しみに!
時間:20時30分~
場所:シアターPOO
新宿区新宿3-35-5守ビル3F
チャージ800円
ワンドリンク700円
そんな自分の思わせぶりな態度に振り回されるレイを楽しんでいるようで。
「その顔もっともっとグチャグチャにしてみたくて」
という一筋縄ではいかない同級生との恋愛譚の続きが気になります。
暴力の絶えない家庭に育ち、やがて怪我により陸上という唯一の寄る辺さえ失う孤独なメガネさんと、彼女に熱烈な恋をしていたレズさん。
レズさんからの好意を自覚しながらもそれには応えず、代わりに忘れがたい縁で繋がったメガネさんはやがて家庭に入り、そこでも壮絶なDVを受けます。
「そこに辿り着くことはできるのか」という答えを出すことが難しいぐるぐるとした日々を、言葉を交わしながら乗り越え続けた二人がどういう結末を迎えるかは、ぜひ本書を読んで確かめてほしいです。
三浦しをん先生が述べるところの言葉を尽くして縁を繋いで行く女の人同士の関係性。
『citrus』は試練として登場する姫子、まつり、サラ、みつ子、鈴蘭たちが主人公の柚子と芽衣が下す決断を見て二人を受け入れ尊重する立場へと回る優しさに満ちた物語でした。
この優しさは誰も傷つかずにみんなで目標に辿り着く『ラブライブ!』『レヴュースタァライト』にも見られたかと。
人に愛されるために努力を続ける秀才タイプの白峰さん。
完璧以外の自分には価値がないと思い優等生を演じていますが実は感情の起伏が豊かな女の子。
でもそんな素の自分をさらけ出せるのが従姉妹の瑞希だけという、人付き合いにおいてちょっと不器用な面がある、真面目な努力家です。