誰とでも普通に接することのできる女子高生の真子と、完璧に見えるけれど完璧じゃない社会人の逢乃さん。
過ごしてきた時間の違う二人がどのように関係を深めていくのか今後の展開がとても気になります。
『夜と海』のタイトル通り、お互いから見えるイメージが月子は夜、彩は海で表現されています。
近くにいるのに遠いという二人の距離感が夜と海のイメージを使って詩的に表現されているのでページをめくるのがとても楽しいです。
ご興味のある方は。
何気なく言った一言が気になったり、そんな自分をらしくないと感じたり。
二人でいるからこそ生まれる自分一人では解決できない感情に振り回されつつ、少しずつ距離をつめていく二人の様子が丁寧に描かれていて続きがますます気になります。
特別扱いしたり遠巻きに見たりせず、互いに分かり合うために本心を語る女子高生の真心の姿を見て、OLの逢乃さんが好意を深めていく描写がとても素敵。
大久保圭先生『アルテ』最新話。
カスティリャ王女・イレーネの肖像画を描くため彼女の心の内を引き出したい望む画家アルテ。
その思いに答え自らの過去を語ったイレーネの過酷な生い立ちに圧倒されつつも、アルテが彼女に対し改めて人となりへの尊敬の念と好意を深めるくだりの描写が素敵でした。
世間知らずのお姫様が初めて"友達"と言われて顔を赤らめる。
好きなシチュエーションです。
恥ずかしがりやのヒーローを描く実樹ぶきみ先生『SHY』。
まだまだ未熟な主人公のテルとそんな彼女を見守りピンチの時には駆けつけてくれる姉御肌なペペシャの関係など、女の子の絆が描かれていて好きです。
「それは『はじめて』の感覚。綺麗なあの人と一緒に感じた、忘れがたい熱の塊」
というミトの想いを表したキャッチが個人的にはとても好きです。
アワーズで連載中なので気になる方はご一読を。
本作の舞台となるのは「誰かの夢が叶う=誰かの夢が破れる」という、栄光と挫折が表裏となった競争社会。
その中で自分の将来に関する選択が常に迫られるのですが、そこで表れる登場人物たちの真意がとても素敵です。
特別としかいいようのない関係が描かれるので興味があればぜひ。
『宇宙兄弟』37巻が来週発売なので。シリーズの中で個人的に好きなシーンを。
宇宙飛行士を夢見る者達が限られた椅子を奪い合いながらも互いに認め合い絆を育んでいく姿が感動的な本作。
恋愛感情ではないのですが日本人宇宙飛行士のせりかと絵名が宇宙ステーションで見せる絆がとても素敵です。
女性同士の感情がせめぎ合うダブルキャスト作品が好きです。
志村貴子先生『淡島百景』の山県沙織と武内実花子。
松浦だるま先生『累-かさね-』の累と幾。
有吉京子先生『アプローズ』の 娑羅とシュナック。
など。