このシーンを見て、天才の『いつでも夢中になって楽しく練習を続ける才能』は必ずポジティブな結果になると限らないことを思い出した。同じレベル夢中になれる仲間は見つからないから。 
   Dr.スランプのこの回がいいな、何回の勝ち越えや駆け引きがあって楽しかった。あとケモノキャラがいっぱい出て可愛い。いつ読んでもすごいセンスだなと思わせる... 
   読みやすさもピカイチ。俯瞰アングル多用のは特徴的。こういう構図では必要な背景が多くなるけど、読者にとってキャラの位置と空間配置が一目瞭然。描くのが苦労だけど、読みやすい。これも現代の作品がよくスルーされる。
ちば先生がいつも”どう描けば読者が迷わずに済む”という工夫を心掛けてる。 
   そして1巻の数少ないバトルシーンは8話目のラスト。これもおそらく計算的。『ここから盛り上がるぞ、バトルは2巻にあるぞ!』の意味で、読者を次巻に誘う。キャラを立てるまで戦わせない。この策はまさに大胆すぎる。意味は分かっても普通に真似できない。まさにネームの鬼だ。 
   「どことなくなんとなく」のシチュエーションが好き。この閉塞感。自分の記憶ではここの街、ここの生活はここまで想像できる、それ以上に進めない、進められない。みたい感覚がなんか不思議。 
   1/4)
でもその後にもらった感想は変わらくて色々を悩みました。今で思えばその読者は多分こういう作品好きじゃない。自分の売りも女の子やデッサンじゃないからそっちに力に入れてもコスパが悪い。強化なら弱点じゃなく強みに優先すべき。それを理解できたのはその後のことだった。 
   鉄拳チンミのことをいつも思っている。
これだけクオリティがある作品なのに、何で売り上げはイマイチなんだろう。パッとしない数字。3倍くらい売れてほしい。