こいつは強かったよなあ。『強い」という演出が徹底してた。見れば見るほどメチャクチャだ。ゴジラ勝てるわけない感が凄い。キングシーサーのことは忘れよう。
ドラえもんには藤子Fの祈りのようなものが込められていて、例えばスネ夫はこんなことも言うんだ。短編の役割的にたまたま…というのもあるんだろうけど、読者はこういうスネ夫を見て、彼の嫌味の裏にある複雑なものを愛するわけだ。これが単純な成金キャラになっちゃうと、ちょっと勿体ないかな。
ひるがえって令和の今、スネ夫の嫌味さ加減を表現できるかと言えば難しい。この姿の根底には一億総中流の時代がある。一応は中流を装いつつ、そこに見え隠れさせる裕福さこそが嫌味なのであって、今なら単に「ああ上級だ」で終わりになってしまう。格差によってスネ夫の嫌味が成金に紛れ宙に浮くのだ。
独創性に溢れた「TRON」の頃、ディズニーは低迷していた。「四万年漂流」の藤子不二雄も独創性に溢れ、かつ低迷していたことを忘れてはならない。「リトル・マーメイド」や「ドラえもん」の作風は完全に別である。眠れる強靭な獅子が、さらに貪欲に目覚めたと見るべきであろう。
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この証言にある「フランダースの犬の最終回が坂本三郎」ってのはもっと知られていい情報だと思うんだ。漫画少年、まんが道、名作劇場、サンライズ…なんかもう目もくらむような世界と思わんか。