(日本人の恐怖)この得体のしれないでっかい魚に大葉を一枚散らす。すると日本人は「おっ、美味そうだな」と、いきなりスイッチが入ってしまう。「謎の魚」が「豪勢な料理」に化けてしまうのだ。おそらく外国人にはジャイアンシチューの例のビジュアルが浮かぶのではないか。日本人怖い。
「学生運動を曖昧にした世代のモチベーション」についてオタク世代は甘く見ていたように思う。ほとんどは他人事にしか過ぎず、バブルを享受し、物質的には特に不自由なく育ったようでいて、実は自己肯定の機会を、要するに現世利益を渇望していたのだ。虐待された幼児のメンタルを思い起こさせる。
マンガにおける「頭部のセルフシャドウ表現」というと「北斗の拳」の、ジャギ戦のケンシロウが嚆矢であると自分は思う。「こんな高度な表現をマンガでやるのか」と、当時度肝を抜かれた。「森田まさよしの学生服」がそれをコモディティ化したと思っている。こんなの毎週描いてたんだぜ。すげえだろ。
(推理)おそらく最初に超合金とマジンガーの名前を思いついた。次に記憶をたどってジャイアントロボに行き、最後に最新のものが何か調べ、ダルタニアスにたどりついた。ジャイアントロボに超合金が出ていないことを知らない…ということは68年当時すでに高校生以上だったと思われる。