日本人にとっての「拳骨で殴り倒す」ことの衝撃、野蛮さ凄惨さが、ぎこちない動きや、白や黒で塗りつぶされた、あるいは点になった周囲の群衆の目で示されている。もしもこれを実際の群衆のトレスや格闘技の分解写真のように流麗に描いたら、こんなヤバい臨場感は出ないだろう。藤子Aの真骨頂である。
「頭おかしいマンガ」というのが好きで、いろいろ探し求めたり分析したりするんだけど、当の本人のオレってトップクラスに頭おかしいよな。すっかり忘れていた。こんなもんゲーム誌に連載してたのかよ。
(自分の恥ずかしい過去をふと思い出してウワー!となるやつを解消する方法)佐野厄除け大師の悪魔(元三大師)みたいのを想像してくれ。恥ずかしい過去を思い出す時、目に見えないこれが眉間のあたりにとりついているのだ。これをひっぺがして握りつぶす。まったく個人的にだが、これがかなり効く。
バナナ型神話の本当の恐ろしさは、死の起源やその不思議ではない。生や死に、バナナや岩に、価値を見出すその認識の危うさなのだと思う。これについては諸星大二郎が極めて巧みに描いている。どっちを選んでも幸せにはなれない。岩を選んでこうなりたいかね。そもそも本当にバナナを選んでいたのかね。
見本誌がまだ届きませんが、ゲームラボ最新号に「8bit年代記」多分掲載されております。偶然X68000が盛り上がっているタイミングでこの内容。きっと他にもいる。68に憧れて、買ったはいいけど使いこなせなかったバカ。
今日思い返して「あれっ?」と思ったのである。自分の中に「惑星が並んだからと言ってそれがどうした」という、かつてはなかった白けた意識がある。毎日望遠鏡を覗いている人でもない限り、本当は概念上の世界でしかないのである。それが30年で少しづつ変わってしまった。TVの星占いは普通に見るのに。