「ざしきわらし」(1963年)が名作として今でも色褪せないのは、技の仕組みを細かく創作しておきながら、最終的にそれを省き、テーマである少年と老人の交流に絞ったからだと思う。
屋根裏に老人が住む作用の展開部分で設定に使用しているのはグリムの「小人の靴屋」(Die Wichtelmänner)。
#白土三平
"若者がいるかぎり白土作品は新しい"
かつての白土三平フェアのキャッチコピー。当時「画集カムイ伝」が発売、小学館文庫「カムイ伝」が刊行開始されました。連載は「バッコス」がクライマックス。
#白土三平
※「週刊ポスト」1978年10月27日号より
「少年剣士宮本武蔵」(1962年)の武蔵にはカムイ伝、外伝のカムイの原形が垣間みえていて、もちろん赤目プロの設立前だけれども、後年小島剛夕さんが一部リライトした「忍者武芸帳」の重太郎部分の造形や、諏訪栄名義の「片目柳生」や「ムサシ」にもこのキャラ造形が使われていたりします。
#白土三平
日本漫画社の白土三平名義の全19冊のうち、唯一復刻されていない「死霊」。
戦争被害者の遺族が戦争加害者に復讐をとげ、正義感の強い息子(主人公)がそれに復讐、それに対してまた復讐‥という連鎖の話。両方やばい。
この作品だけ"プロダクション作品"とクレジットされてるのが気になる。
#白土三平
テレビアニメ「少年忍者 風のフジ丸」の原作はそのタイトルとの類似から週刊少年マガジン連載の「風の石丸」と勘違いされますが、実際には1959年の貸本作品「忍者旋風」(風魔忍風伝)になります。現在、小学館文庫のkindleと秋田書店の白土三平選集版が発売中です。
#白土三平
https://t.co/Ir6FkDDwcV