畠山氏は「平姓」と「源姓」に分かれており、平姓にあたるのが武士の鑑と称された畠山重忠 その重忠が乱で滅んだ際に「その名を絶やすのは惜しい」として、重忠の妻（娘とも）と婚姻して畠山の名を遺したのが足利家で、以降は「源姓畠山氏」として斯波に次ぐ名門となります #逃げ若　#逃げ上手の若君

高国は南北朝動乱初期から活躍し、北畠家の対抗に据えられるくらいの武将ですが1338年9月には守護職を高師秋に取って代わられています 確実に北畠顕家の伊勢から大和(奈良)への進軍を阻止できなかったことが理由であり、以降はしばらく要職につけないなど不遇をかこっています #逃げ若 #逃げ上手の若君

1345年には奥州管領となった息子国氏の後見人として奥州に赴任と、どこまでも北畠顕家ゆかりの地から逃れられない宿命を辿ります 高国の場合、そのまま奥州は岩切城が終焉の地となりました 国氏の子はそのまま奥州に土着し二本松氏の祖となっています #逃げ若　#逃げ上手の若君

エンディ、煽られまくった挙げ句に痛い目を見たから反省するのでなく、仲間のことを想い、それがいかに他者に害を及ぼすかまで考えが及んだ上で自らの問題点を改善しているので真の意味で「成長」している。問題はカスが成長してもカスのままなこと

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逃げ若武将名鑑【岸和田治氏】 楠木家の配下の武将で湊川の激戦を生き延びた猛者 同1336～37年にかけて堺や羽曳野、藤井寺と主に大阪泉州の戦で南朝方として転戦 一次史料『和田(みきた)文書』の「岸和田弥五郎治氏軍忠状」にのみその活躍が記される #逃げ若 #逃げ上手の若君

『太平記評判秘伝理尽鈔』によると、岸和田を開発したのは楠木正成の甥である和田高家だと言うのです しかしこの書は、江戸時代に書かれた『太平記』の注釈書であり、後世に史料として「論ずるに値せず」とまで断じられる眉唾物の一品 和田高家なる人物も創作とされます #逃げ若 #逃げ上手の若君

治氏の出自も「和田」ではあるんですが「泉州和田」であり読みは「みきた」。高家の出自とされる「河内和田」の「わだ」とは別途の一族です 当時からややこしかったらしく、書状では平仮名で書き分けられてました そんな調子なので江戸時代にはごっちゃにされてしまったという #逃げ若 #逃げ上手の若君

みきたとわだ、どちらの和田も戦国時代には没落してしまったのも混同の一因 ですが、みきたの方は鎌倉時代の伝手を辿って鹿児島にまで逃れていました その生き残りが『和田文書』を一緒に持っていき、これが岸和田を治氏率いる「みきた」が治めた決定的証拠となります #逃げ若 #逃げ上手の若君

また岸和田名物だんじり祭りの発祥は約400年後の1700年代であり、治氏が顕家のお祭り騒ぎを見て領内でやらせたワケではありません その起源も岸和田藩主が伏見稲荷神社を城に勧請した稲荷祭、商人が献灯提灯を掲げる許しを得た牛頭天王社の祭、町方の疫病退散の祭など諸説ある #逃げ若 #逃げ上手の若君

仁木氏も足利一門ではありますが、所領の規模も家格も低く、扱いとしては高兄弟と同じ「御内」と推測されます しかし、南北朝の戦でメキメキと頭角を表し、兄頼章が高師直の後任の執事に任じられ、義長も師泰がかつて冠した越後守に任官されるように第二の高兄弟に成り上がる #逃げ若 #逃げ上手の若君

ただ義長は実は元関東庇番一番組所属だったように高兄弟と折り合いが悪かった直義派閥 尊氏の九州落ちでも直義から黄威の鎧を賜り最前線に切り込みをかける 『梅松論』によるとその活躍は「鎧も馬も血に染める」有り様で恐れられました。貰った鎧が早速カラーチェンジしとる… #逃げ若 #逃げ上手の若君