棚下先生のヒーロー物「ヒマラヤ天兵」も面白かったけど、子ども同士の人間関係が薄いからちょっと物足りなかった印象…。
一方「電光覆面剣士」は、子ども同士の絡みが多くて好き。特に、おちゃらけた主人公の六郎太と虚無僧に扮する真面目な三郎くんの一見凸凹に見えるけど志が高いコンビが良い(笑)
心ない悪人もいるし、そういう人に騙されたり絶望したりする人もいる。おみよの父親の死が静かすぎてゾワゾワした。
それでも優しい人はいるんだな。コミカライズだけど棚下先生と相性抜群な作品だったと思う。時代劇らしい良い話。これは文句無しで好き!!
女の子のひとり旅だし、ヤクザや人さらいがいたり、道中波乱に満ちてるけど、要所要所で出会う人が優しくて読者もつい嬉しくなる。
今回は原作の良さもあるんだろうけど、棚下先生の描く旅はサクサク進みながらも魅力が詰まってる気がする。
「めくらのお市」を描くのはだいぶん先だけど、おみよちゃんもなかなか美人だと思う。ササッと描けそうな線だけど、絶妙な可愛らしさと儚さがある気がする。
【1-②闇土鬼】
〈土鬼模様〉
交差した2本線と4つの点で描かれた模様で、土鬼模様と呼んでいます。
はじめは、単に模様を見つけるのが楽しくて収集していましたが、収集がきっかけで他の作品との影響など色々なことに気が付くことができました。
#闇土鬼徹底解剖
#横山光輝エアミーティング
弾痕で文字云々のとこ、実際に漫画に描かれたのは硝煙っぽいけど「つばくろ頭巾」とか「矢車剣之助」とかにもそういう場面があった。空中で炸裂して煙が止まらなきゃできない…これもリアルを考慮しちゃダメなとこ(笑)
読むたびに思うけど弾も硝煙も凄まじい!!
藤本七三夫氏の「俺らはコミック編集長」(2000年)、漫画雑誌の舞台裏が色々書かれてて面白かった。
矢車剣之助たちがリロードしないのは映画の影響たったんだね。剣之助の自己紹介が「ある時は~」って長くなりがちなのも納得(笑)
実力を振るうことの楽しさと危うさ。
若い土鬼もまた主水と同様に武芸に魅了されてる。そして隠れてても使ってみらずにはいられない。小鳥を使うのがいかにも試し撃ち、戯れって感じする。そして花見へ…
土鬼のこういうとこが、天下太平で不要な天才、物凄く隠密剣士的な忍者って感じがする。