磯部磯兵衛物語、わりとマジで普段漫画とか読まない層に勧めたい作品です。シュールギャグかと思いきや急に超作画の殺し合い(主に先生vs母)が始まったり、物事の核心を突く深い話があって飽きないです。
個人的にはそば回が神懸かってて大好きだから読んで欲しい。
劇場版ルックバック、タツキが「ファイアパンチ」の頃から描いた"虚構の持つ力"と「チェンソーマン」で培った喪失と懺悔に向き合える人の可能性(扉を開ける描写)がより強調されて良かった。
藤本タツキ先生が映画に救われたように、僕もあなたに救われた。この7年間先生の背中を追えて本当に幸せだ。 https://t.co/enXhgbDOVY
スケットダンスのヒメコが「ウィッチウォッチ」に登場。んで前作の「彼方のアストラ」でチュウさんの子孫らしき人物の存在が示唆されてるから、これで篠原健太三部作が同一世界線の話になったわけだ。
『妹の姉』
藤本タツキの傑作読切。裸体(その人の本質)を核に置いた物語。平凡な"現実"との乖離、美化された"理想"の姿に対して画家、姉として精一杯の答えを出すラストに感動した。
次作「チェンソーマン」への礎、映像的な演出を漫画に取り込む技術も半端ない。マジで短編を描かせたら天才ですね。
『藤本タツキ先生の作品ランキング』
1.予言のナユタ
2.シカク
3.チェンソーマン(3巻)
4.妹の姉
5.目が覚めたら女の子になっていた病
6.佐々木くんが銃弾止めた
7.ファイアパンチ
8.恋は盲目
9.庭には二羽ニワトリがいた。
正直チェンソーマン8巻よりも短編集の方が欲しいかなぁ…。頼むよ林さん。
連載当時は「食戟のソーマ」とのコラボ回でもゲラゲラ笑った記憶がある。どっちも単行本全部揃えるくらい僕の中ではジャンプの1つの黄金期だった。
また仲間りょう先生と附田&佐伯先生の新作が同時期に読めるような日々が来て欲しい。死ぬまで応援してます。
『ファイアパンチ』
糧、原動力、生きる目的。なぜ男は死と苦痛に抗い、何の為に"拳"を握ったのか。その結論とそこに至るまでの過程、作者の圧倒的な才能と描写力に痺れる。
体を覆う炎と嘘、全てが"演技"に集約される構成は圧巻。これぞ藤本タツキの真骨頂。「チェンソーマン」にも匹敵する大傑作。
『水は海に向かって流れる』
3年ぶりの再読。これぞ恋愛漫画の新境地、名言名場面の嵐に脳汁が溢れる。過去の呪縛からの解放、人は自分だけの"幸せ"を追求しても良いんだ。究極の愛に号泣。
風呂敷を見事に畳み、強烈で激エモな台詞回しで締め括る天才的なラスト。これで3巻完結は凄い。超絶大傑作。
『霧尾ファンクラブ』
超絶大傑作。推しの挙動に一喜一憂、JK2人の一方的で激重で胸熱なクソデカ感情と情緒の揺らぎが凄い。想いを語り争い、全力で崇める変態性に爆笑した。
敢えて"顔"を描かぬ演出、妄想が暴走する面白さに唸る。純度100%の萌え、ド直球の尊さが脳天をぶち抜く最強コメディ爆誕。
『ネムルバカ』
色褪せぬ大傑作。バカ騒ぎに一生懸命、底辺で惰眠を貪るアホの宴。破れる恋と夢追い人の諦めと足掻き。敷かれたレールを外れ、分厚い壁の先の"あの頃"と邂逅するラストは圧巻。
はた迷惑な勘違いや御託、何も成せない曖昧な浮遊感。そんな今に叛逆する強烈で小さなテロの熱狂に泣く。
『殺さない彼と死なない彼女』
超絶大傑作。死によって"生"が後押しされる残酷さ、可愛らしい4コマ漫画の空気感を覆す衝撃的な結末に愕然とした。巻末のあとがきが痛いほど胸に刺さる。
他愛もない会話や笑い、死にたい&殺すの掛け合いも今は全て愛おしい。本当に読んで良かった。映画も絶対観ます。