『おかえりアリス』
押見修造の真骨頂。1巻から波乱の予感。純情を弄ぶ"性"の刺激、共感と嫌悪が入り乱れる不思議な読後感。嫉妬や独占欲、10代特有の感情や言動がマジで秀逸。
藤本タツキ称賛にも納得、表現の幅も実に多彩だ。歪な三角関係、その不穏さと危うさが癖になる。読めば分かる面白さだ。
一応「ルックバック」しか観てない人に補足すると、シャークキックの元ネタは藤本タツキ過去作(ファイアパンチ)で表紙がチェンソーマンのオマージュ。京本の死で藤野の執筆が止まるのはチェンソーマン一部と同じ11巻、その後に描いた読切がルックバック。
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『戦車椅子-TANK CHAIR-』
斬殺、轢殺、撲殺。破壊と殺しのオンパレード。明確な"殺意"のトリガー、覚醒する本能と爆走する車椅子。純真無垢な妹の想いに呼応する兄の姿が最高にアガる。
近未来SFの系譜を踏襲、荒廃した世界観と洗練された描写力。コマの中を躍動し暴れる凄まじい殺気の嵐。渾身作。
『正反対な君と僕』
超絶大傑作。純粋で真っ直ぐな想い、恐れずに一歩踏み込む偉大さと勇敢さ。自分の嘘偽りない本心を精一杯叫んで、言葉にして、行動に移す2人が尊くて素敵。
大切な価値観や考え方、お互いの"正反対"を共有して日常を色鮮やかに彩る。これが「愛」だ。ジャンプラの新たな代表作。
ファイアパンチ、生きる意味を模索し続けた男の人生が映画館(死後)の上映作品(走馬灯)として機能する終幕が天才的すぎる。復讐、映画撮影、神の真似事…どの巻も面白くて読み応え抜群。
チェンソーマンにも通ずる作風や人生論、映画的なコマ割りも全てこの頃から健在。藤本タツキ好きは絶対読むべき。
『薬の神じゃない!』
かなり面白かった。金儲けと人助け、その狭間で正義とは何か?を深く問う骨太な作風に大満足。病&悪法との闘いの決着、温かくて痛快な幕切れに感動した。
社会性と娯楽の両立、笑いとシリアスの緩急も絶妙。下半期の中だと一番好き。鑑賞を迷っている人達に強くオススメしたい。
『フールナイト』
今激推しの漫画。陽光の差さぬ世界、残酷な悲劇と絶望が襲うディストピア。独創的で精緻な描写、示唆に富んで捻りの利いた設定はまさにアイデアの勝利。
人間の魂の在処、本質から"人間"とは何かを問う一貫したテーマ性。生と死の狭間から垣間見える「心」に涙する。次巻も楽しみ。
『ルリドラゴン』
超絶大傑作。マジで尊さの極み、読み心地が最高すぎる。露骨な悪意などは皆無、ルリの変化を"個性"として扱い優しく普段の日常へと回帰させる作劇の素晴らしさに絶句。
全編に漂うゆる~い雰囲気。一見楽観的だが実は相互理解と歩み寄りの大切さを説いている。全人類読んで欲しい。
『亜童』
令和版「AKIRA」。これ物凄く面白いのでオススメ。魅せる超絶技巧と高密度の作画、勢いよく暴れ回る超能力アクションと世界観の厚みは漫画の範疇を越えてる。
激しい感情や衝動、何よりも"想い"を優先するキャラの一途さが好き。表紙から伝わる熱気も最高、新時代を築く最推しバトル漫画。
ダンダダン初見勢、いま1話観た感じ未知と化物凝縮のバトルもの?って思った人が大半だろうけど、厳密には違うし、本編はオカルンが金○無くしてから始まります。
その金○を探しつつモモと純愛青春LOVEを育むとかいう訳わからんシナリオに乗っかる熱量と圧が半端ないので全人類読め! https://t.co/JdXNITDS7o