【読書記録】安西水丸『陽だまり(安西水丸が遺した最後の抒情漫画集)』講談社. 2023.
余白の多いコマ、シンプルな線、ずらしたスクリーントーン、日記のような詩のような文章、性と犯罪を含む非日常的なストーリー。この安西水丸独自の世界は、『ガロ』で初めて見たときと変わらない。
【読書記録】上里隆史『マンガ沖縄・琉球の歴史』川手書房新社.2016.
琉球史は貝塚時代、古琉球、近世琉球、近代沖縄、戦後沖縄に区分される。
わかりやすい絵で表現してくれて大変勉強になった。
ゆる〜い逸話も沢山。我那覇秀昌の頭がでかい話がツボった。
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【読書記録】 松田哲夫 家族で楽しむ「まんが発見!」9ハレハレ大行進 あすなろ書房. 2021.
シリーズ最終巻のこの巻には、革命的記念碑的実験的なマンガが居並ぶ。その中でも木版画で作った唐沢なおきの『怪奇版画男』には心からご苦労さん!と言いたい。
【読書記録】松田哲夫編『家族で楽しむ まんが発見⑧どこか遠くへ』あすなろ書房. 2021.
このまんがアンソロジーは全9巻だが、もっと短編や中編が読みたい。松田さんに続巻刊行をお願いしたい。
いまの日本マンガはダラダラした長編が多過ぎると思う。高野文子さんの作品は何度読み返しても面白い。
【読書記録】水木しげる『水木しげる漫画大全集 048 悪魔くん』講談社.2013.(1966-67.週刊少年マガジン)
「まぼろしの館」のつげ義春ふう女性キャラがかわいい。「ビチゴン事件」の妖怪獣のおなかが水素ガスで破裂しウンチが飛散する。「世界一きたないビチゴン事件は解決した。」ナイスな脱力。
【読書記録】手塚治虫『 やけっぱちのマリア《オリジナル版》』復刊ドットコム. 2019.
チャンピオン連載当時は「異色の性教育マンガ」と言われた作品。他のマンガのちょい出し(鬼太郎やオバQ)は楽しい。
アシが描いた女学生はその後描き直されたそうだ。
【読書記録】 川崎のぼる『アニマル1①』日本文芸社. 1978.
連載1967 - 1968年。『巨人の星』や『いなかっぺ大将』と同時期の執筆。主人公は東京下町の川船に家族で暮らす、いわゆる水上生活者だ。川崎のぼるらしいきっちり丁寧な仕事ぶり。だがひとコマだけ妙にへたっぴな顔を見つけた。なぜ?
【読書記録】トマトスープ『天幕のジャードゥーガル 1』秋田書店. 2022.
モンゴル帝国の時代に「知」の力で生きた女性、という骨太な作品。なのだが、初見で田村信の描くキャラ似の兵隊さんを見て脱力(いい意味で)したのはナイショである。https://t.co/kdezJ27ZhW